エアコンからホコリが降ってきた!?エアコンから出る風がなんだか臭い!エアコンにホコリがたまる理由と対策を解説
エアコンをつけていると、吹き出し口からホコリが落ちてきた!
エアコンから出てくる風がなんだかホコリっぽい…。
そんな経験はありませんか?
カジタクでエアコンクリーニングをご注文されるお客さまの中でも、エアコンのホコリっぽさに悩まされてクリーニングを
ご依頼される方が多くいらっしゃいます。
では、そもそもなぜエアコンからホコリっぽい風が出たり、エアコン内部にホコリが溜まったりしてしまうの
でしょうか?
今回は、エアコンにホコリが溜まる原因と対策をご紹介します。
なぜエアコンからホコリが降ってくる?
夏は冷房、冬は暖房と、私たちの日々の暮らしに欠かせないエアコンですが、そのエアコンからホコリが降ってきたら一大事ですよね。
エアコンからホコリを含んだ空気が出て、その空気吸い続けるとなると、アレルギーなどの健康面も心配です。
なぜエアコンからホコリが降ってくるのでしょうか。
その原因をご説明します。
そもそもホコリってなに?
エアコンから降ってくるホコリの前に、そもそも「ホコリ」とは何かをご説明します。
ホコリは、目に見えない小さなクズの集まりです。
その発生源は、室内で発生するものと外からやってくるものの2種類に分かれます。
室内で発生するものは、繊維ボコリや食べカス、皮脂汚れなどが主となり、外からやってくるものは
花粉や砂埃などがあげられます。
住まいの中にあるホコリの主成分は衣類や布団、カーペットなど、室内の繊維製品が発生源の繊維くずと言われています。
繊維くずを中心に、
外から入ってきた花粉や砂埃、室内で発生した食べカスや皮脂などと結びつき、ホコリとなって空気中を漂っているのです。
エアコンからホコリが降ってくるのはエアコン内部に汚れが溜まっているから
エアコンの吹き出し口からホコリが降ってきた、またエアコンから出る風がホコリっぽいのは、
エアコン内部に溜まった汚れが風とともに吐き出されているからです。
エアコンから出る風は、エアコン内部の熱交換器やファンなど、吹き出し口から出るまでに様々な箇所を通過します。
そのため、エアコン内部にホコリが溜まっていると、風が通過する過程でホコリも含まれてしまい、風と一緒に室内で舞い上がってしまいます。
結果、エアコンからホコリが降ってきたり、
喉がイガイガするようなホコリっぽい風が出てきたりなどにつながってしまうのです。
エアコンにはなぜホコリが溜まる?
エアコンからホコリが降ってくる原因が、エアコン内部に溜まったホコリであるということがここまでで分かりました。
ではなぜエアコン内部にはホコリが溜まってしまうのでしょうか。
エアコン内部のホコリは室内の空気に含まれるホコリが原因
エアコン内部にホコリが溜まる原因は、室内の空気中に含まれるホコリです。
室内のホコリがエアコン内部に溜まってしまう理由は、エアコンの仕組みにあります。
エアコンは、室内の空気を吸って外へ吹きだすという仕組みをしています。
一般的な家庭用壁掛けエアコンの内部は図のようになっており、吸い込み口からフィルター→熱交換器→送風ファン→吹き出し口、と
吸い込んだ空気を外へ吹き出すまでに空気をエアコン内部で循環させる流れとなっています。
エアコンが室内の空気を吸い込む時、空気と一緒に中に含まれるホコリやチリも一緒に吸い込んでしまうため、だんだんエアコン内部にもホコリが蓄積されてしまうのです。
吸い込まれたホコリはフィルターだけでは防ぎきれない
エアコンは室内のホコリも一緒に吸い込むとはいえ、フィルターがせき止めてくれるのでは、と思いませんか?
実は、吸い込んだホコリはフィルターだけではすべて防ぎきることはできません。
先ほど説明した通り、ホコリとは目に見えない小さなくずの集まりです。
塊であればエアコン内部のフィルターでせき止められますが、フィルターの網目よりも
小さなチリはフィルターを通り抜け、熱交換器や送風ファンといったエアコン内部に侵入してしまいます。
フィルターでせき止められなかった細かなチリがそのままエアコン内部を通り、空気と一緒に外へ噴き出されてしまうと、エアコンから吹き出る風がホコリっぽいと感じられてしまうのです。
また、内部に溜まったチリが時間の経過とともに蓄積されると、汚れの塊となります。
この汚れの塊こそ、エアコンの風とともに降ってくるホコリの正体です。
お掃除機能付きエアコンなら内部にホコリはたまらない?
最近では、自動でエアコン内部を掃除してくれるお掃除機能付きエアコンも数多く出てくるようになりました。
お掃除機能付きエアコンとは、エアコン内部に付着した汚れやホコリを自動的に取り除く機能を持ったエアコンです。
しかし、お掃除機能付きを謳うエアコンの多くは、フィルター部分のお掃除のみです。
つまり、フィルターにせき止められるような大きなホコリはお掃除機能によってキレイになりますが、フィルターを通り抜けてしまうような細かなチリは、通常のエアコンと同じく内部に止まり続けます。
結果、お掃除機能が行き届かないエアコン内部にチリが溜まり、通常のエアコンと同じく内部に汚れが蓄積されたり、風とともに汚れが吐き出されたりといったことにつながるのです。
エアコン内部のホコリにはデメリットがたくさん
エアコン内部に溜まったホコリは、吐き出されたホコリを含んだ空気を 吸い込むことによる健康面でのデメリットはもちろん、エアコン自体にも悪い影響を与えます。
エアコンの運転効率が悪くなり、エアコンの効きや余分な電力の消耗に繋がる
フィルターにホコリが溜まった状態を放置すると、フィルターの網目がホコリで詰まってしまいます。
そうすると、室内の空気を吸い込む際の効率が落ちてしまい、
結果的にエアコンの効きが悪くなるだけでなく、余分な電力を消耗してしまう可能性にもつながります。
溜まったホコリをエサに、カビが発生
内部に溜まったホコリをエサに、カビが発生してしまう可能性もあります。
フィルターにカビが発生すると、そのカビが発生したフィルターを通った空気がそのまま外部に吹き出されてしまい、カビ臭い風の原因となります。
部品の劣化の原因になり本体の寿命を縮める
エアコンにホコリが溜まった状態でエアコンを使い続けることで、エアコンの部品に負荷がかかり劣化の原因となります。
結果、キレイな状態で使っているエアコンに比べて本体の寿命を縮めることになってしまいます。
エアコン内部にホコリが溜まるのを防ぐ方法はある?
では、エアコン内部にホコリが溜まるのを防ぐためにはどんな方法があるでしょうか。
室内のホコリを取り除く
エアコンは室内の空気を吸い込むため、その空気にホコリが多く含まれていると、
エアコン内部にもホコリが溜まってしまいます。
まずは、室内のホコリをキレイにするところからはじめましょう。
掃除をする際のポイントは以下です。
・人の動きが少なく、ホコリが舞い上がっていない「朝一番」もしくは「帰宅直後」に行う
・静電気によりホコリが付着しやすい家電や棚のホコリを先に取り除き、足元の床掃除は最後に行う
・床掃除は掃除機掛けの前にフロアワイパーでホコリを取り除き、排気によってホコリが舞うのを防ぐ
・換気はホコリが舞いやすい掃除中ではなく、掃除機をかけてから10~15分後に行う
こまめに部屋を換気し、ホコリが溜まりにくい部屋を作る
窓を閉め切った状態が長くなると、室内にホコリがどんどん溜まってしまいます。
室内にホコリが溜まりにくくするためには、定期的に窓を開けて換気し、空気の流れを作ってホコリを外へ追い出すことがカギです。
エアコンの送風運転を定期的に行い、エアコン内部にホコリを溜まりにくくする
冷房を使った後のエアコンは、内部に水が溜まりホコリがこびりつきやすい状態となっています。
そのホコリを放置することで
カビの発生原因にもなってしまうため、使用直後は1~2時間程度送風運転を行いましょう。
エアコンを使用していない期間も、エアコン内部に湿気が溜まるのを防ぐために定期的な送風運転で空気を循環させることが重要です。
2週間に一度はフィルターの掃除を行う
エアコンのフィルターは基本的に取り外しての水洗いが可能です。
最初に掃除機でフィルター表面のホコリを取り除いた後、シャワーで水洗いをして目詰まりを解消しましょう。
その際、水をかける向きはフィルターの内側から外側の向きにしないと目詰まりの原因となるため要注意です。
フィルター掃除をするタイミングで、エアコン外側に付着したホコリもついでにふき取ってあげるとさらに効果的です。
お掃除機能付きエアコンであればフィルター掃除は必要ない?
お掃除機能付きのエアコンは自動でフィルターのホコリをお掃除してくれます。
ただし、だからといって全く掃除が不要というわけではありません。
お掃除機能付きエアコンには、お掃除したホコリを「外に排出する」タイプと、「ダストボックスに溜める」タイプがあり、ダストボックスに溜めるタイプは半年に1回ほど中のゴミを捨てて洗うことが必要です。
エアコン内部のホコリは1~2年に1回程度プロにお願いしよう
部屋のホコリをキレイにする、エアコンフィルターをこまめに掃除するなど、自分でできる範囲でもエアコンのホコリ対策は色々あります。
しかし、先ほどご説明したとおり、ホコリにはエアコンフィルターを通りぬけてしまう小さなチリも含まれており、そうした汚れはエアコン内部の奥の方に溜まってしまっています。
そうした汚れをキレイにするには、内部までキレイにできる高圧洗浄機や専用の洗剤が必要です。
ただし、機器によって方法はそれぞれ異なるため
曖昧な知識で行うとエアコンが故障してしまうリスクも考えられます。
そのため、内部の洗浄は自分で行わず、プロに依頼をすることがオススメです。
プロにお掃除を依頼する頻度は、キレイにするエアコンの使用頻度や使用場所によっても変わってきますが、
カジタクでは1~2年に1回ご依頼を推奨しています。
エアコンにとってホコリは大敵です。こまめなお掃除・メンテナンスで、快適な生活環境を維持していきましょう。