ただ料理を作るだけじゃない。サービスを通じて健康的な食生活のサポートをしたい。
料理代行キャスト 野村さん
今回は、料理代行キャストとしてご活躍中の野村さんにお話を伺いました。長年フランスでレストラン等の経営に携わり、日本に戻ってきてから料理代行の仕事を始められた野村さんに、サービスを通してお客さまへ伝えたい思いをお話しいただきました。
フランスでの経験から、料理代行の仕事を選んだ
ずっとフランスにいて、日本に戻ってきたのがだいたい12年前になります。フランスではレストランやB&B（宿泊と朝食をセットにした民宿のような宿）を経営していて、日本に戻ってきてからはセレクトショップを経営していました。家の事情でセレクトショップをやめた時に、次は自分の好きなこと、自分の為になるようなことをしようと考えたんです。
栄養士の資格も持っていて料理は得意だったので、好きな料理を活かせて、かつ時間にある程度余裕が持てる仕事を探して、見つけたのが料理代行の仕事でした。
料理代行キャストの仕事は今年で4年目になりますが、やっていて本当に自分に合っているなと思うんですよ。というのもフランスでB＆Bをやっていた時、お客さまに料理を教えたり、食材を一緒に探して作って食べたりっていうのもやっていて、それがとっても楽しかったんですよね。
そのお客さまに合わせたことを毎回違う風にやっていて、お客さまも私も楽しくて良い思い出が作れたので、あ、こういうシステムは私に向いてるなって思ったんです。料理代行でも、毎回お客さまに合わせて好きなようにアレンジができるので、すごく楽しみながら仕事ができていますね。
お客さまとは、材料を見ただけで何を作って欲しいか分かるほどの信頼関係
担当は料理代行で、その中でも定期サービスをご利用のお客さまを担当することが多いです。長い間担当させていただくうちに、ここのお宅はこういう味が好みとか、ここはお子さまがいるからお子さまにもうける料理が欲しいだろうとかが分かってくるんですよ。
材料はお客さまにご用意いただくのですが、その日の冷蔵庫を見るだけで何を作って欲しいのかが分かるようになってくるので、もうツーカーの仲です。 他には「息子は野菜嫌いなんだけど、野村さんのきんぴらだけは食べるから毎週作って欲しい」だったり、「珍しいものを見つけたから、これ使った料理を作ってみて」なんてリクエストを頂くこともあったり。
お客さまによって好みやご要望は全く違ってくるので、お客さまごとのニーズをきちんと把握して応えていくことが大事ですね。お客さまがご在宅でお会いできる時は、なるべくお話して前回の感想を伺ったりしていますが、ご不在の時はメモ書きを残しておいたり、お客さまとのコミュニケーションは大切にしています。
ただ料理を作るだけじゃない。お客さまの身体のことも考えるのが信条
料理を作る時はただ作れば良いとは思っていなくて、栄養バランスも考えたり、食べるお客さまの身体のことを考えて作るようにしています。
例えば甘みをつける時も、お砂糖は使わずにみりんやお酒で甘みを出したり、素材の味を活かせるように工夫していますね。ある時お客さまから、「野村さんの料理は美味しいだけじゃなくて元気をもらえる。これでまた1週間頑張れる」って言われたことがあったんです。
「美味しい」という言葉だけでなく、「元気をもらえる」っていうのは、私が普段考えていることがお客さまにも通じているんだなというのが伝わってきてすごく嬉しいし、この仕事が楽しいなと思える瞬間でもあります。
お客さまには肉や魚だけでなく、野菜もたくさん食べていただきたいんです。だけどご自身では栄養面まで考えて食事を準備する余裕がないという方もいらっしゃいますので、そうした方のサポートをする気持ちで料理を作っています。
サービスを通じて、お客さまの健康的な食生活のサポートをしたい
毎日の食事できちんと栄養バランスを考えるって、仕事や他のやるべき事が忙しいとなかなかそこに時間を割けないですよね。
肉や魚はある程度手軽に取れても、野菜までちゃんと取るのは日頃から気をつけていても難しい。人参とか根菜とかの色の濃い野菜をしっかり取ったり、旬の物を食べることは身体にとって大事なことだとは分かっていても、実践するのは難しいという方は多いと思います。
そんな時、料理代行を頼むというのも一つの手として考えていただけたらいいなと思います。 外食やスーパーのお惣菜だと塩分が多くなってしまうこともありますが、私たちならお客さまの好みやリクエストにお応えしながら、栄養面も考えた食事をご用意することができますからね。
これからも、お客さまの食べたい料理を作り、健康的な食生活のお手伝いができれば良いなと思っています。
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