【簡単解説】「エアコンのカビ」原因&対策

本記事は、「エアコンのカビが発生する原因と対策」について焦点を当てて解説した記事です。
以下の記事では、「エアコンのカビ」含むよくあるトラブル・原因について総合的にまとめています。
また以下の記事では「エアコンがカビ臭い」原因と対策方法についてまとめています。
1.エアコンにカビが発生する原因&対策
ここでは、エアコンにカビが発生する原因と対策を紹介します。
原因と対策について一覧にまとめると下記の通りです。
カビにとって快適な【温度・湿度】 | ||
---|---|---|
【対策①】使用後は「送風」でエアコン内部を乾かす(30分~1時間ほど) | ||
対策の頻度 | 対策のお手軽度 | 対策の効果 |
使用後毎回 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
【対策②】こまめに部屋の換気&除湿をする | ||
対策の頻度 | 対策のお手軽度 | 対策の効果 |
都度 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
【対策③】冷房の設定温度を下げ過ぎない | ||
対策の頻度 | 対策のお手軽度 | 対策の効果 |
使用時毎回 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
カビの栄養源となる【ホコリや汚れ】 | ||
【対策④】定期的に自分で掃除をする | ||
対策の頻度 | 対策のお手軽度 | 対策の効果 |
2週間に1回 | ★☆☆☆☆ | ★★★☆☆ |
【対策⑤】プロのクリーニング業者に頼む | ||
対策の頻度 | 対策のお手軽度 | 対策の効果 |
1年に一回 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
以下、原因と対策について詳しく解説していきます。
1-1.エアコンにカビが発生する原因
エアコンにカビが発生するのは、主に以下が原因です。
- カビにとって快適な温度・湿度
- ホコリや汚れ
カビが発生する原因となるもの | エアコン内部で起こる事 |
---|---|
温度20〜35度
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私たちがエアコンで設定する快適な気温はカビにとっても繁殖しやすい条件です。
特に25〜30度付近は最も繁殖しやすい温度になっています。
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湿度80%以上
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エアコンを運転すると、熱い空気と冷たい空気が触れ合うため、結露水が発生します。
その水分は排水管を通って外に流れるのですが、一部がエアコン内部に残ってしまい、カビの繁殖しやすい80%以上の高い湿度となります。
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ホコリ・汚れ
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カビが繁殖するためのエサとなるのがホコリや汚れです。
エアコンを付けている時は、常に家の中のホコリ、キッチンの油汚れ、タバコの煙などたくさんの汚れを通し、溜まっていきます。
ホコリや汚れが蓄積するほど、カビは繁殖してしまいます。
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1-2.エアコンにカビを発生させない対策
カビを発生させないためのポイントは、主に以下の2つです。
- エアコンに湿気をためない(エアコン内部を乾燥させる)
- エアコンにホコリや汚れをためない(定期的な掃除・メンテナンスをする)
対策の頻度も確認し、カビが繁殖しないよう日頃から取り組んで習慣にしておきましょう。
具体的な対策は以下の5つです。

【対策①】使用後は「送風」でエアコン内部を乾かす
もっともお手軽かつ比較的効果的なのがこの対策方法です。
エアコンの「冷房」「除湿」運転では、空気中の水分が水となって排出されるものの、内部に湿気がこもりがちです。
湿気をそのままにするとカビが好む環境となるため、使用後は「送風」モード(暖房でも可)で乾かしましょう。
運転時間は30分~1時間が目安です。
【対策②】こまめに部屋の換気&除湿をする
一般的に、湿度が60%を超えるとカビが育ちやすくなり、70%を超えると急速に増殖する危険性が高まります。
湿気の溜まりやすい部屋の隅などにも、風が通るようサーキュレーターを使用するとよいでしょう。
あわせて、定期的に換気をしたり除湿器を使用したりなど、部屋全体の湿度を下げるという環境改善も大切です。
【対策③】冷房の設定温度を下げすぎない
温度が下がると、空気の飽和水蒸気量も下がるため空気中に水分を溜められなくなり、エアコン内部に結露が発生しやすくなります。
冷房設定は、適正設定といわれる「25~28℃」に収めるとよいでしょう。
【対策④】定期的に自分で掃除をする
エアコンは運転するとホコリや汚れが内部に溜まります。カビはホコリやカビを栄養源として繁殖するため、こまめに取り除くことが大切です。
フィルター掃除は2週間~1ヵ月に1回はするようにしましょう。
【対策⑤】プロのクリーニング業者に頼む
エアコン内部の深部、特にカビが発生しやすいドレンパンやフィンは自分で掃除がしにくいため、年に1~2回はプロのエアコンクリーニングを活用するとよいでしょう。
2.「エアコンのカビ取り」自分でできる掃除方法について
エアコンのカビ取りを自分で行う場合、掃除する「パーツ」や「所要時間」「難易度」などを簡単にまとめると以下のとおりです。
こちらの記事で紹介しているのは、「日常的なお手入れ」としての掃除方法です。「エアコン内部を掃除して徹底的にカビを取りたい」という方は、プロの業者に依頼をしましょう。

①前面パネル | |||
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難易度 | ★★☆☆☆ | 所要時間 | 20分~ |
費用 | 洗剤代 (数百円) |
頻度 | 2週間~ 1ヵ月に1回 |
②フィルター | |||
難易度 | ★★☆☆☆ | 所要時間 | 20分~40分 |
費用 | 洗剤代 (数百円) |
頻度 | 2週間~ 1ヵ月に1回 |
③吹き出し口 | |||
難易度 | ★★☆☆☆ | 所要時間 | 15分~ |
費用 | 洗剤代 (数百円) |
頻度 | 1年に1回 |
④フィン(熱交換器) | |||
難易度 | ★★★★★ | 所要時間 | 30分~ |
費用 | スプレー代 (約1,000~2,000円) |
頻度 | 1年に1~2回 |
⑤ファン | |||
難易度 | ★★★★★ | 所要時間 | 30分~ |
費用 | スプレー代 (約1,000~2,000円) |
頻度 | 1年に1~2回 |
エアコンのカビ取り方法について、より詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
3.エアコンのカビを放っておくとどうなる?
エアコンのカビを掃除せずに放っておくと、風がカビ臭くなるだけでなく、以下のような症状を引き起こす可能性があります。
- アレルギー症状:咳、くしゃみ、鼻水、喉の痛み、皮膚炎など
- 呼吸器系疾患:気管支炎、喘息、夏型過敏性肺炎など
- 感染症:肺アスペルギルス症など
特に、赤ちゃんやアレルギー体質の方は注意が必要です。上記のような健康被害にあわないためにも、定期的に掃除をしましょう。
エアコンのカビによる「赤ちゃんへの悪影響」や「アレルギー症状」について気になる方はこちらをご覧ください。
「エアコンの臭い」が気になるという方はこちらをご覧ください。