【簡単解説】「エアコンのカビ」原因&対策

本記事は、「エアコンのカビが発生する原因と対策」について焦点を当てて解説した記事です。

1.エアコンに発生するカビの「種類と原因」

ここでは、エアコンに発生するカビの種類とその原因について解説します。「どんなカビがなぜ発生するのか」をおさえておくことで、カビにどう対処すべきかが理解しやすくなります。

1-1.エアコンに発生するカビの「種類」

エアコンに発生するカビの主な種類は以下のとおりです。吹き出し口などに発生する「黒いポツポツ」した汚れは「黒カビ」、内部の見えにくいところに発生しやすいのは「青カビや白カビ」であることが多いです。

【「エアコンのカビ」の種類と特徴】
カビの種類 特徴
黒カビ

・黒く点々としたカビ
・吹き出し口の黒いポツポツとして表れやすい
青カビ

・緑〜青っぽい粉のようなカビ
・フィルターや内部に多い
茶色っぽいカビ

・黒カビほど濃くなく、茶色〜黒っぽいくすんだ色のカビ
・吹き出し口の茶色い汚れはこのカビのことが多い
白っぽいカビ

・白〜薄い灰色で、フワッと綿のように見えるカビ
・内部の湿ったところに出やすい

1-2.エアコンに発生するカビの主な「原因」

エアコンに発生するカビの主な原因は、「温度」、「湿度」、「ホコリ・汚れ」の3つです。

カビは、快適な温度と湿気の中でホコリ・汚れを栄養源にして繁殖します。
エアコンはその3条件が揃いやすい環境のため、特にカビが増殖しやすいのです。

【「エアコンのカビ」の主な原因】
カビの主な原因 詳細
温度20〜35度

私たちが普段エアコンで設定する温度は、カビにとっても快適で繁殖しやすい環境です。

特に25〜30度付近は最も繁殖しやすい温度です。

湿度80%以上

エアコンを冷房運転すると、熱い空気と冷たい空気が触れ合うため、結露水が発生します。

その水分は排水管を通って外に流れるのですが、一部がエアコン内部に残ってしまい、カビの繁殖しやすい80%以上の高い湿度となります。

ホコリ・汚れ

カビが繁殖するためのエサとなるのがホコリや汚れです。

エアコンをつけていると、内部に家の中のホコリ・キッチンの油・タバコの煙などたくさんの汚れが溜まっていきます。

ホコリや汚れが蓄積するにつれ、カビも繁殖してしまいます。

以上のことをふまえ、以下では具体的なカビの対策について述べていきます。

2. エアコンに発生するカビの「原因と対策」

エアコンにカビが発生する原因をふまえると、効果的な対策は大きく分けて以下の2点です。これらをおさえておけば、カビの発生を防ぎやすくなります。

<エアコンに発生するカビの対策>

【対策①】:エアコン内部をしっかり乾かす習慣をつける(湿気対策)

  • 冷房後に「送風運転・内部クリーン機能」を使う
  • 室内湿度を上げすぎない(加湿器の使用や室内干しによる湿度上昇に注意)
  • 換気をこまめに行う

など、「内部を乾かすクセ」をつけることが最も重要です。

【対策②】:ホコリ・汚れをためない習慣をつける(汚れ対策)

  • フィルターなどのホコリ取りを行う(2週間~1か月に1回)
  • ドレンパンなど自分で触れない部分はプロによるクリーニングを行う(年1回)

など、定期的にホコリ取りや「カビの発生源をリセット」することが重要です。

さらに以下では、エアコンのパーツごとにカビの「原因と対策」を解説していきます。具体的なカビの掃除方法については第5章で紹介していますので、ぜひご覧ください。

2-1.【箇所別】エアコンに発生するカビの原因と対策

<エアコンの箇所名称 画像>

ここでは、エアコンの箇所ごとにカビの原因と対策を解説します。エアコンの箇所を「カビが発生しやすい」順に並べると、以下のとおりです。

<エアコンの箇所(カビが発生しやすい順)>
  • 1位:ドレンパン(結露水を受ける皿)
  • 2位:ファン(風を送り出すプロペラ)
  • 3位:フィン(空気を冷やす・温める金属)
  • 4位:吹き出し口(風の出口)
  • 5位:フィルター(ホコリを捕集する網)

以下それぞれ解説していきます。

1.ドレンパン|結露水を受ける皿

ドレンパンにカビが生える原因と対策をまとめると以下のとおりです。

カビが生える原因

ドレンパンは冷房時に大量の結露水がたまりやすいため、最もカビが生えやすい場所です。さらにそこへホコリがつくことでカビが繁殖しやすくなってしまいます。

カビの対策

  • 冷房後は送風や内部クリーン機能を使い、水分を残さないようにする
  • 年1回はプロのクリーニング業者に洗浄してもらう(分解しないと触れない構造のため)
<ポイント>
  • カビの「発生源」はほぼここ。まずは乾燥を徹底!
  • ドレンパンは自分で掃除するのが難しいため、プロのクリーニングが確実!

2.ファン|風を送り出すプロペラ

ファンにカビが生える原因と対策をまとめると以下のとおりです。

カビが生える原因

ファンは空気を部屋に送り出すプロペラ部分のことを指しますが、
フィンの湿気と汚れを直接受けるため、カビが繁殖しやすい場所です。

カビの対策

  • 冷房後は送風や内部クリーン機能を使い、水分を残さないようにする
  • 市販のファン洗浄スプレーで掃除する
  • 年1回はプロのクリーニング業者に洗浄してもらう
<ポイント>
  • 黒いカスや臭いの発生はファンが汚れているサイン!
  • ファンは自分で掃除するのが難しいため、プロのクリーニングが確実!

3.フィン|空気を冷やす・温める金属

フィンにカビが生える原因と対策をまとめると以下のとおりです。

カビが生える原因

フィンは空気を冷やしたり温めたりする役割がある金属板のことで、
冷房時に結露しやすく、湿った状態が長く続く場所です。
そこへさらにホコリがつくことで、カビが繁殖しやすくなってしまいます。

カビの対策

  • 冷房後は送風や内部クリーン機能を使い、水分を残さないようにする
  • ホコリを除去し、市販のフィン洗浄スプレーで掃除する
  • 年1回はプロのクリーニング業者に洗浄してもらう
<ポイント>
  • フィンの状態がエアコンのカビ臭に最も直結する!
  • フィンは自分で掃除するのが難しいため、プロのクリーニングが確実!

4.吹き出し口|風の出口

吹き出し口にカビが生える原因と対策は以下のとおりです。

カビが生える原因

吹き出し口は風が室内へ出てくる出口部分です。
自ら湿気を生む場所ではありませんが、内部から運ばれたカビが付着するため、黒カビが見えやすい場所です。

カビの対策

  • 中性洗剤やカビ取りシートで拭き取り掃除する
  • 内部のファンやフィンを掃除し、発生源からカビを除去する
<ポイント>
  • 吹き出し口にカビが見えたら、内部にカビが繁殖しているサイン!
  • ここを掃除するだけでは根本解決にならないため、内部洗浄するのがおすすめ!

5.フィルター|ホコリを捕集する網

フィルターのカビの原因と対策をまとめると以下のとおりです。

カビが生える原因

フィルターはホコリを集める網状のものです。
湿気が残りにくいためカビの発生は比較的遅めですが、カビの栄養源であるホコリが大量に溜まるので、
定期的に掃除が必要です。

カビの対策

  • 2週間〜1ヶ月に1回水洗いをする(中性洗剤で軽くこする)
  • 完全に乾燥させてからフィルターを戻す
<ポイント>
  • フィルターにホコリが多いと内部に汚れが行きやすくなるため、こまめに洗浄が必要!

3.エアコンのカビを放置すると起こる悪影響 5つ

エアコンのカビを掃除せずに放置すると、以下のような悪影響が起こる可能性があります。

<カビを放置すると起こる悪影響 5つ>
  1. 健康被害の恐れがある(呼吸器・皮膚へのトラブルなど)
  2. 部屋全体がカビ臭くなる
  3. カビの胞子が部屋中へ拡散し、二次汚染が起こる
  4. 冷暖房の効率が落ち、電気代が上がる
  5. 故障リスクが高まり、最悪買い替えになる

以下、一つずつ解説していきます。

<悪影響①>健康被害の恐れがある(呼吸器・皮膚へのトラブルなど)

エアコンのカビを放置していると、カビが風に乗って部屋中に飛び散り、毎日それを吸い込む状態になります。
これが続くと呼吸器や皮膚へさまざまな影響を及ぼし、「咳・鼻水・喉の痛み・目のかゆみ・肌荒れ・喘息悪化」などの原因になってしまいます。
特に子ども・高齢者・アレルギー体質の方は影響を受けやすいため、カビを放置しないよう注意が必要です。

<悪影響②>部屋全体がカビ臭くなる

カビが生えたエアコンをつけていると、風と一緒にカビ独特の臭いが部屋中に広がります。
カーテン・ソファ・寝具などの布類にも臭いが移り、結果的に部屋全体が臭くなってしまいます。

<悪影響③>カビの胞子が部屋中へ拡散し、二次汚染が起こる

ファンの回転でカビの胞子が空気中に巻き上げられ、壁・天井・家具・カーテンなどに付着します。
その結果、エアコン以外の場所にも黒カビやシミが広がり、「掃除してもまたすぐカビが出る」状態になってしまいます。

<悪影響④>冷暖房の効率が落ち、電気代が上がる

フィンやファンにカビがこびりつくと、空気の通り道が塞がれ、熱交換の効率が落ちます
そうなると設定温度に届きにくい状態になるため、エアコンが常にフル稼働することになります。
結果として無駄な電力を使い、電気代が上がってしまいます。

<悪影響⑤>故障リスクが高まり、最悪買い替えになる

カビが溜まり続けるとエアコン内部に負荷がかかり、水漏れ・異音・停止など故障のリスクが高まります
修理や、場合によっては買い替えが必要になる場合もあり、数万円〜数十万円の出費につながってしまいます。

4.エアコンクリーニングをするべきサイン 6つ

以下の症状が出た場合、エアコンクリーニングをするべきサインです。

奥深く広がったカビが悪影響を及ぼしている可能性が高く、市販のスプレーなどを使った手入れだけでは対処が難しいため、プロのクリーニング業者へ依頼しましょう。

<エアコンクリーニングをするべきサイン 6つ>
  • スイッチを入れるとカビ臭いニオイがする
  • 吹き出し口の奥に黒い点々が見える
  • 冷えにくい・暖まりにくい・風量が弱い場合
  • 掃除してもカビや臭いがすぐに戻ってしまう
  • 運転中に「キュルキュル」「ゴー」など異音がする
  • エアコンから水が垂れてくる(水漏れ)

放置すると悪化し故障の原因になってしまうため、一度プロの分解洗浄でリセットしたほうが、安全かつ結果的に安く済むことが多いです

5.エアコンの「カビ取り」を自分で掃除する方法

「自分で掃除したい」という方に向けて、自分でもできるエアコンのカビ取り方法についてご紹介します。

自分でカビ取り掃除をする際の、掃除する箇所・所要時間・難易度などをまとめると、以下のとおりです。
まずはこの一覧で概要を確認したうえで、気になるところからカビ取り掃除をしてみましょう。難易度が高いフィンとファンは、業者へ頼むことをおすすめします。また、ドレンパンは自分でやることが難しいので業者へ依頼しましょう。

【自分でカビ取りするエアコン箇所 一覧】
パーツ 所要時間 費用 頻度 難易度
①前面パネル 20分~ 洗剤代(数百円) 2週間~1ヵ月に1回 ★★☆☆☆
②フィルター 20分~40分 洗剤代(数百円) 2週間~1ヵ月に1回 ★★☆☆☆
③吹き出し口 15分~ 洗剤代(数百円) 1年に1回 ★★☆☆☆
④フィン(熱交換器) 30分~ スプレー代
(約1,000~2,000円)
1年に1~2回 ★★★★★
⑤ファン 30分~ スプレー代
(約1,000~2,000円)
1年に1~2回 ★★★★★

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