エアコンのフィン(熱交換器)掃除のやり方「自分」と「プロ」で徹底比較!「流れ」「所要時間」「金額」や「具体的なやり方」等を解説

本記事では、エアコンのフィン(熱交換器)掃除(クリーニング)について「自分でやる場合」「プロがやる場合」のやり方等の比較に焦点を当てて解説し、その差が理解できるようにしています。

簡単にまとめると以下のようになります。

<フィン掃除をするメリットは>
  • エアコンの効きが良くなるため電気代の節約につながる!
  • カビや汚れなどが原因の不快な臭いを防ぎ、クリーンな空気で快適に過ごせる!
<自分でやるなら>

市販のフィン専用スプレーを使う

かかる時間:30分~
頻度:1年に1~2回がおすすめ

<プロがやると何が違う?>
  • 分解からお願いできるので安心
  • プロにしかできない高圧洗浄で汚れを根こそぎ落とす上に、防カビコーティングができる!

1.フィン掃除「自分でやるVSプロがやる」比較

エアコンのフィン(熱交換器)掃除は基本的に、

自分でもできるけれど、エアコン内部のデリケートな部分になるのでプロに依頼するのがおすすめです!

しかしここでは、どうしても自分でやりたいという方に向けて、「自分で」掃除するやり方についても解説しています。

フィンは、エアコンのカバーを開けフィルターを外した部分にあります。
熱交換器とも呼ばれる空気を暖めたり冷やしたりする部分です。
フィルターで取り切れなかった汚れやホコリがフィンにつき、汚れていきます。

<「フィン掃除」主な2つのメリット>
  • エアコンの効きが良くなるため電気代の節約につながる!
  • カビや汚れなどが原因の不快な臭いを防ぎ、クリーンな空気で快適に過ごせる!

1-1.「自分でやるVSプロがやる」フィン掃除の比較表

「自分でやる」と「プロでやる」それぞれの詳細を表にまとめました。

【フィン掃除 「自分でやる」と「プロがやる」比較表】
自分でやる場合 プロに任せる場合
かかる時間
30分~ 20分
かかる費用
スプレー代(約1,000円~2,000円)
  • 相場は8,000~15,000円
    (フィルター、フィン、ドレンホース含む)

  • お掃除機能付きは18,000~25,000円
オススメ頻度
1年に1~2回 1年に1~2回
掃除の手順
  1. エアコンのコンセントを抜く
  2. エアコンのフィルターを取り出し、フィンの部分をむき出しの状態にする
  3. フィンについたホコリを掃除機で吸い取り、落としきれないものはブラシで取る
  4. 市販のエアコン洗浄スプレーを直接噴霧する
  5. フィルターを元に戻し、コンセントを入れて送風運転を30分以上行う
  1. エアコンのコンセントを抜く
  2. パーツごとに分解し、取り外す
  3. エアコン周辺を汚れないように養生する
  4. 高圧洗浄機で洗浄液を吹きかけ、汚れを落とす
  5. 高圧洗浄機で水を吹きかけすすぎをします
  6. 養生を取り外し、送風運転をして内部を乾かし、防カビコーディングで仕上げてから、パーツを元に戻します。

以下の章でそれぞれの詳細を説明いたします。

2.「自分でやる」フィン掃除のやり方・流れ

フィンは市販のスプレーを使って掃除ができます。
しかし、スプレーを使ってのエアコン掃除はデメリットも多く、おすすめはしていません。

【エアコンのフィン掃除 自分でやる 時間・費用・頻度の目安】
かかる時間目安 30分~
かかる費用 スプレー代(約1,000円~2,000円)
必要な頻度 1年に1~2回

エアコンのフィンにスプレーした薬剤は、内部に残ってしまいます。
その薬剤がホコリやカビの栄養となり、カビの温床をつくってしまうため、使用しないほうがいいとも言えます。

今回は自分でやりたい!という方のために、フィン掃除の仕方を解説します。

<「自分でやる」フィン掃除のやり方>

注意点
フィンは曲がりやすいので、掃除の際は優しく取り扱う様にしてください。

2-1.フィン掃除「自分でやる」手順

【手順1】
エアコンのコンセントを抜く

ポイント感電事故を防ぐため、エアコンを故障させないために、コンセントは抜いておきましょう。
作業はビニールの手袋をして作業を行うと手を汚さずにすみます。

【手順2】
エアコンのフィルターを取り出し、フィンの部分をむき出しの状態にする

ポイントこの際、フィルターについたホコリを除去しておくとよいでしょう。

【手順3】
フィンについたホコリを掃除機で吸い取り、落としきれないものはブラシで取る

ポイントできる限り目に見えるホコリを吸い込みます。
ハンディタイプの掃除機だと汚れを取りやすいです。

【手順4】
市販のエアコン洗浄スプレーを直接噴霧する

ポイントスプレーは1本使い切りましょう。汚れを落としやすいジェットタイプがおすすめです。
10分程度放置して汚れた洗浄液がドレンホースから排出されるのを確認します。

【手順5】
フィルターを元に戻し、コンセントを入れて送風運転を30分以上行う

ポイント送風運転をして内部を乾燥させます。

注意点として、お掃除機能付きのエアコンは掃除しなくてよいわけではありません。
内部で掃除しきれないカビやホコリが少しずつ溜まっていくため、1~2年に1回の掃除は必要です。

3.「プロがやる」フィン掃除のやり方・流れ

プロが行うフィン掃除は、高圧洗浄機で一気に汚れを落とすのでピカピカになります。

フィン掃除はエアコンクリーニングを頼めば基本的にセットになっています。

【エアコンのフィン掃除 プロがやる 時間・費用・頻度の目安】
かかる時間目安 20分
かかる費用
  • 相場は8,000~15,000円
    (フィルター、フィン、ドレンホース含む)

  • お掃除機能付きは18,000~25,000円
必要な頻度 1年に1~2回

プロがやるフィン掃除はエアコンを分解して行います。

3-1.フィン掃除「プロがやる」手順

【手順1】
コンセントを抜いた後、エアコンのパーツごとに分解し、取り外す

プロの技はここが違うエアコンを壊さないように素早く分解します。

【手順2】
エアコン周辺を汚れないように養生する

プロの技はここが違うエアコン専用カバーを使い、きっちり養生するので床や壁も安心。うっかり濡らしてしまって漏電してしまう心配もありません。

【手順3】
高圧洗浄機で洗浄液を吹きかけ、汚れを落とす

プロの技はここが違う高圧洗浄で汚れを根こそぎ落とします。

ファンと同時に掃除をします。洗浄液を2リットルほど吹き付けるのでこびりついて汚れも落ちていきます。

【手順4】
高圧洗浄機で水を吹きかけすすぎをします

プロの技はここが違う高圧洗浄で洗剤液を残さずすすぐことで、次の汚れの付着を予防します。

【手順5】
養生を取り外し、防カビコーディングで仕上げてから、パーツを元に戻し、送風運転をして内部を乾かします

プロの技はここが違う防カビコーディングで仕上げ、カビを防ぎます

4.【結論】「自分でやる」と「プロがやる」どちらがよい?

エアコンのフィン掃除は自分でもできますが、デリケートな内部を掃除することになるのでおすすめはしません。

自分ではやらず、年に1~2回プロにお願いすること!

をおすすめします。

自分でやる際に気を付けたい点と、プロならどうなるかを以下の表にまとめています。

【エアコンのフィン掃除 自分とプロ比較】
自分でやる場合 プロに任せる場合
洗剤
スプレーを吹きかけるだけなので汚れが落ちにくい。 高圧洗浄機を使い、専用洗剤でしっかり汚れを落とす。
汚れの落とし方
スプレーの洗浄液を洗い流せないので、残ってしまいカビの原因になることがある。 高圧洗浄機を使って水すすぎをするため洗浄液が残らない。
フィンの扱い
フィンは変形しやすく、曲げてしまう恐れがある。 フィンを傷めないように掃除することが可能。

フィン掃除のポイントは、曲がらないように気を付けることです。

スプレーを使った掃除はカビやエアコンの故障の原因となるなどリスクもあります。
きちんと養生をし、高圧洗浄機を使って掃除を行うのはプロならではといえるでしょう。
1年に1~2回プロにお願いしてしまうことが一番安心です。

【番外編】フィン掃除のコツ

ここでは、エアコンのフィン掃除をする際のコツ3点についてご説明します。

・フィンを曲げないようにやさしく扱う

特に掃除機やブラシで汚れを取る際、力を入れすぎるとフィンが曲がってしまう可能性があります。汚れが落ちにくいからといって力を入れすぎないようにしましょう。
もし曲げてしまった場合は、修正器具などを使わずにメーカーに問い合わせることをお勧めします。

・スプレーを1本使い切る

エアコンの洗浄スプレーは1本で一回分となっています。
1本使い切ることで汚れが落ち、洗浄液が外へ流れ出すため、使い切ることが重要です。

・精密機器には養生をする

エアコンの構造はメーカーによって異なります。
フィンをむき出しの状態にした時に、スプレーが精密機器にかかってしまうような状況であれば濡れて故障しないように養生をする必要があります。

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