【会社・オフィス編】「大掃除のやり方」マニュアル|準備段階から具体的な「やり方」を解説

本記事は会社での大掃除を効率よく終わらせたい方に向けて、「大掃除当日までにやっておくこと」と「場所別の大掃除のやり方」を解説しています。

1.会社の大掃除は法律で定められている

年末になると多くの企業が大掃除を実施しますが、

大掃除は単なる慣習ではなく、法律によって義務づけられている行為です。

労働安全衛生法や労働基準法に基づき、事業者には従業員の安全と衛生を確保する責任があります。
その一環として、職場環境を常に清潔で安全に保つことが求められており、定期的な清掃や整理整頓は避けて通れません。

会社にとって「大掃除」はコンプライアンスの観点からも従業員の働きやすさの観点からも、必ず実施すべき重要な取り組みになります。

参考:労働安全衛生規則|619条1項

2.大掃除当日までにやっておくこと

会社の大掃除をするにあたり、当日までに行っておいた方がよい項目は以下のとおりです。

大掃除当日までにやっておくこと
  • スケジュール作成と担当の割り振りをする
  • 日程や掃除の進め方を社員にアナウンスする
  • 掃除道具を買いそろえておく

それぞれについて解説します。

2-1.スケジュール作成と担当の割り振りをする

<スケジュール作成と担当の割り振りのコツ>

役職や普段の使用頻度を考慮して、無理のない担当分けを行うことがコツです。

大掃除の日程を決めるだけでなく、掃除する場所や範囲ごとに担当を明確にしておくことが大切です。

例えば、「会議室」「デスク周り」「休憩スペース」「エントランス」など、エリアごとに分けて担当者を割り当てるとよいでしょう。
また、時間配分も事前に決めることで、全体の進行がスムーズになります。

2-2.日程や掃除の進め方を事前にアナウンスする

<事前準備のアナウンスのコツ>

「不要な私物を事前に持ち帰っておく」「デスク上を片付けておく」などを事前に伝えておくと、当日の作業がよりスムーズになります。

決めた日程や役割分担は、全社員にしっかり周知する必要があります。
社内メールなど情報共有ツールを使って大掃除の流れや担当を共有しましょう。

また、「ゴミの集積場所」や「不要な書類の集積場所」を事前に決め、社員に周知しておくことで、混乱を防ぎ効率よく片付けられます。

2-2-1.機密文書の定義と取り扱い方法を決めておく

不要な書類を整理する際に特に注意が必要なのが機密文書です。
適切な処理を行わずに廃棄してしまうと、社外秘の情報が外部に漏洩する恐れがあります。

そのため、以下の2点をあらかじめ決めておきましょう。

  • どの書類を「機密扱い」とするか、社内で明確に定義しておく。
  • シュレッダーや専門業者への依頼など、具体的な処分方法を定めておく。

2-3.掃除道具・洗剤を買いそろえておく

<掃除道具・洗剤準備のコツ>

掃除する場所や汚れの種類に合わせて洗剤を用意しておくと、効率的に汚れを落とせます。

大掃除当日に必要な道具が不足していると、作業が滞ってしまいます。
事前に雑巾や洗剤、ゴミ袋などを確認し、不足分は必ず購入しておきましょう。
また、高所の掃除が必要な場合は、脚立や安全用具も準備しておくと安心です。

掃除道具は共有で使うため、同じ場所にまとめて置き、誰でもすぐ取り出せるようにしておくと効率的に作業が進められます。

3.【掃除箇所別】会社の大掃除のやり方

会社全体をすっきりと清潔に保つためには、場所ごとに適した「道具・洗剤」「やり方」を押さえておくことが大切です。
エアコンやOA機器、トイレ、給湯室など、それぞれ解説します。

3-1.エアコンの大掃除

【エアコン掃除に必要な道具と洗剤】
道具 洗剤
  • 掃除機
  • 雑巾・タオル
  • 脚立
  • フィルター掃除用ブラシ
  • 中性洗剤
エアコン掃除のやり方
  • 電源を切る
  • フィルターを外して掃除機でゴミを吸い取る
  • 中性洗剤でフィルターを洗って干す
  • 羽の部分を水拭きする

前提として、自力でできるエアコン掃除はフィルターと羽の清掃です。
内部の清掃は素人では難しいため、エアコンクリーニング業者に依頼しましょう。
大掃除に合わせて、業者に一任してしまうのも一つの手です。

効率良く掃除するコツ

フィルター掃除用ブラシを使う

フィルター掃除をする際は、フィルター掃除用のブラシを使うと綺麗に仕上げられます。
フィルター掃除用のブラシは柔らかい材質で作られており、素人でも扱いやすくなっています。
日々のメンテナンスでも活躍するので、この機会に常備するのもおすすめです。

3-2.窓・ブラインドの大掃除

【窓・ブラインド掃除に必要な道具と洗剤】
道具 洗剤
  • 雑巾・タオル・専用クロス
  • 脚立
  • 新聞紙
  • 窓ガラス専用スプレー洗剤
窓・ブラインド掃除のやり方
  • ブラインドのほこりを取る
  • ブラインドを一枚ずつ挟むように湿らせた雑巾などで拭く
  • サッシを水拭きする
  • ガラス面に窓用洗剤をスプレーし、クロスで上から下に拭く
  • 仕上げにクロスで乾拭きする

窓まわりを掃除する場合は「ブラインド→サッシ→窓」の順で行うと効率的です。
また、晴天の日はガラス面がすぐに乾いて拭き跡が残りやすいため、曇りの日や日差しの弱い時間帯に掃除すると仕上がりがきれいになります。

効率良く掃除するコツ

洗剤の代わりに新聞紙も使える

新聞紙についたインクには油汚れや手垢を分解する作用があるため、洗剤の代わりとして活用できます。
軽く湿らせた新聞紙でガラスを拭き、その後に乾いた新聞紙で磨き上げると、ツヤが出てピカピカになります。

3-3.OA機器(パソコン・コピー機など)の大掃除

【OA機器(パソコン・コピー機など)掃除に必要な道具と洗剤】
道具 洗剤
  • エアダスター
  • クリーニングクロス
  • ウェットティッシュ
  • なし
OA機器(パソコン・コピー機など)の掃除のやり方
  • 電源をオフにする
  • キーボードや給紙トレイなど手の届かない箇所にエアダスターを使ってほこりを除去する
  • ウェットティッシュやクロスでキーボードや本体を拭く

OA機器は社内で毎日使用されるため、ほこりや手垢が溜まりやすい場所です。
特にキーボードの隙間やコピー機の給紙トレイは、放置すると動作不良の原因にもなります。

大掃除では普段手をつけにくい部分まで丁寧に清掃し、機器の寿命を延ばすことを意識しましょう。

効率良く掃除するコツ

モニターや操作パネル画面の拭き掃除には液晶用のクロスを使う

液晶画面は通常のタオルや雑巾で水拭きをすると、水滴の跡が残り、かえって汚くなってしまいます。
液晶画面専用のクロスを使うか、マイクロファイバーのタオルで拭き取りましょう。

また、アルコールは揮発性が高いため、水に弱い精密機器の拭き掃除に向いています。
OA機器は多くの人が触れるため、除菌の面からもアルコールで掃除するのは効率的です。

3-4.オフィスチェアの大掃除

【オフィスチェア掃除に必要な道具と洗剤】
道具 洗剤
  • 雑巾
  • ブラシ
  • 掃除機
  • 専用クリーナー(本革の場合)
オフィスチェア掃除のやり方
  • 本革製の場合:専用クリーナーを使う
  • 布製の場合:ブラシで汚れを落としてから固く絞った雑巾で叩くように拭く
  • 合皮・メッシュ製の場合:固く絞った雑巾で拭く

オフィスチェアは毎日使うため、気づかないうちに汚れがたまっています。
掃除をするときは、チェアの材質に合わせた方法を選ぶことが大切です。

特に合皮は濡れたまま放置すると加水分解によって劣化するため、固く絞った雑巾で拭き、水分を残さないよう注意しましょう。

効率良く掃除するコツ

短時間で仕上げたい場合は掃除機を活用する

布地やメッシュ部分は、ブラシ付きの掃除機で表面を吸い取るだけでも大幅にほこりが減り、清潔に保てます。
特に座面と背もたれの隙間は意外とゴミが溜まるので重点的に行いましょう。

3-5.床(フローリング・カーペット)の大掃除

【床(フローリング・カーペット)の大掃除に必要な道具と洗剤】
道具 洗剤
  • 掃除機
  • 雑巾またはフローリングワイパー(フローリングの場合)
  • 粘着ローラー(カーペットの場合)
  • 重曹スプレー(フローリングの場合)
  • 中性洗剤(カーペットの場合)
床(フローリング・カーペット)の大掃除のやり方
  • 掃除機がけをする
  • フローリングは重曹スプレーをかけて乾拭きする
  • カーペットは粘着ローラーで細かいほこりを取る

フローリングでもカーペットでも、まずは掃除機をかけて大まかなほこりを取りましょう。
その後は床の材質に合わせて掃除の仕方を変えます。

効率良く掃除するコツ

床がカーペットの場合、「毛の向きと反対方向に掃除機がけをする」「シミは中性洗剤で落とす」ことが効率的に掃除するコツです。

カーペットの掃除機がけは、1か所につき2往復、毛の向きと反対方向にすると効果的です。
毛を逆立てるように掃除機をかけることで、奥にたまったゴミも取りやすくなります。

また、カーペットにシミがあるときは、中性洗剤を雑巾に染み込ませ、押し当てるようにすると簡単に汚れが取れます。

3-6.トイレの大掃除

【トイレ掃除に必要な道具と洗剤】
道具 洗剤
  • ゴム手袋
  • トイレブラシ
  • ウェットシート
  • トイレ用洗剤(酸性・中性)
  • カビ取り剤(必要に応じて)
トイレの大掃除のやり方
  • ゴム手袋を着用する
  • 便座・フタ・外側をウェットシートで拭く
  • 便器の内側はトイレ用洗剤をかけ、ブラシで軽くこする
  • 床やドアノブなど手が触れる場所もウェットシートで仕上げる

トイレは日常的に使う場所のため、汚れやにおいが溜まりやすい場所です。
特に便器内の尿石や黒ずみは放置すると落としにくくなるため、大掃除のタイミングで徹底的に掃除しておきましょう。

効率良く掃除するコツ

温水洗浄便座を取り外して掃除する

最近の温水洗浄便座はワンタッチで取り外せるタイプが多く、外して裏側まで拭き取ることで、普段は手が届かない部分の汚れも簡単に落とせます。

3-7.給湯室の大掃除

【給湯室の大掃除に必要な道具と洗剤】
道具 洗剤
  • ゴム手袋
  • スポンジ
  • 雑巾・ペーパータオル
  • 中性洗剤(シンク用)
  • 塩素系漂白剤(排水口用)
給湯室の大掃除のやり方
  • シンク周りの食器や備品を片付ける
  • シンクと蛇口を中性洗剤で磨き、スポンジでこする
  • 排水口のゴミ受けやトラップを外し、漂白剤で除菌する
  • 給湯器や電子レンジなど家電は外側をクロスで拭く

給湯室は社員全員が利用するため、汚れやすく雑菌も繁殖しやすい場所です。
特にシンクや排水口はにおいやカビの原因になるため、大掃除の際にしっかり掃除しておくと安心です。

また、冷蔵庫内の整理や賞味期限切れの食品チェックもあわせて行うと、すっきりとした状態を保てます。

効率良く掃除するコツ

メラミンスポンジを使う

メラミンスポンジは細かな繊維でできており、研磨作用によってしつこい汚れも落とせる便利アイテムです。
水に濡らしてこするだけで、シンクや蛇口の水垢、テーブルや壁の手垢などをピカピカにできます。

大掃除のタイミングで普段手をつけにくい蛇口の根元やシンクのくすみなどを掃除すると、驚くほどきれいになります。

4.会社の大掃除を業者に依頼する

大掃除をすべて社員で行うのは時間も労力もかかります。
特にエアコン内部や窓ガラスなどの高所清掃などは、専門的な技術や道具が必要になるため、清掃業者に依頼するのが安心です。

業者に依頼すれば短時間で効率よく仕上がり、社員は本来の業務に集中できます。
コストはかかりますが、仕上がりの質と安全性を考えると、大掃除の一部をプロに任せるのも有効な選択肢といえるでしょう。

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