黄砂対策!洗濯物は外干ししないほうがいい?いつまで対策すればいい?

ベランダが何だかジャリジャリしている、車のフロントガラスに黄色い砂が積もっている。それは中国から飛んでくる「黄砂」が原因です。黄砂が飛ぶ時期にやはり気になるのが洗濯物。果たして外に干して大丈夫なのか、洗濯物に付着した時はどうすればいいのか。ここでは、そんな黄砂シーズンの洗濯について詳しく解説しています。

そもそも黄砂とは?

黄砂とは読んで字の如く黄色い砂のことで、中国から飛んできます。中国大陸内陸部にあるタクラマカン砂漠やゴビ砂漠の砂が風によって数千メートルの高さにまで巻き上げられ、風に乗って日本にまで飛んでくるのです。

黄砂自体はずっと昔から飛んできていたのですが、近年その頻度と量が増加してきたことによって問題視されるようになりました。中国では過放牧や農地転換によって森林が減り、土地がどんどん劣化、砂漠化しています。黄砂の量が増えているのは、その影響ではないかと考えられているのです。

黄砂が日本に飛んでくるのは、砂漠を覆う雪や氷が解けて、西から東に偏西風が拭く2月から5月の間頃。そしてそのピークは4月となります。この時期は天気予報の黄砂飛散量などをチェックするように心がけましょう。

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黄砂が洗濯物に付いてしまうと

黄砂は砂というより泥と呼んだ方がいいほど粒子が小さく、スギ花粉の10分の1程度の大きさしかありません。砂なのだから洗濯物に付いても払えばいい、と思うかもしれませんが、ここまで粒子が小さいと繊維の奥深くにまで入り込んでしまうため、少し払ったくらいでは落とし切るのは難しいというのが正直なところ。

更に濡れた状態の洗濯物に付いてしまった黄砂は、少々叩いたくらいでは落ちなくなってしまいます。洗濯物に付着した黄砂をしっかり取り除きたいのなら、残念ながらもう一度洗濯し直すしかありません。

たかが砂と侮るのも危険です。確かに黄砂自体は砂なので問題ありませんが、中国から日本に飛んでくる間にアレルゲン物質や大気汚染物質とくっついてしまうことが多く、かつ粒子が小さいので大量に吸い込むとアレルギー反応を起こすリスクが高くなります。

洗濯物を払うと付着していた黄砂がその場にまき散らされてしまい、大量に吸い込んでしまうことも多いので注意しましょう。万全を期すのであれば、取り込むときは一度ビニール袋などに入れて口を閉じ、その状態で部屋の中に持ち込んで洗濯機に移すようにしましょう。

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黄砂の時期は、部屋干しが基本

黄砂が飛んでくる時期は、洗濯物は部屋の中に干すのが基本です。2~5月は花粉症シーズンでもありますし、せっかく洗った洗濯物が汚れてしまっては本末転倒。外に出したい気持ちをぐっとこらえて、部屋の中で乾かすようにしましょう。

部屋干しではなかなか乾かない、というときはエアコンや除湿器を組み合わせて部屋の湿度を下げるようにするといいでしょう。更に洗濯物同士の距離を開けて干しておくと、生乾きも起きにくくなります。

最初から部屋干しになると分かっているので、この時期の洗濯物は部屋干し用洗剤を使うのがおすすめ。部屋干し用は普通の洗剤と比べて除菌成分が多いので、雑菌の繁殖を抑えることができます。

部屋干しはどうしても外干しに比べると乾くのに時間がかかるため臭いが出てしまいますが、これである程度対策を取ることができます。臭いを抑えるには柔軟剤を使って洗濯ものに香りをつけたり、除菌殺菌力が強い酸素系漂白剤を利用するのもおすすめです。

使用している洗濯機に乾燥機能が付いているなら、洗濯ついでに乾燥させてしまうのも手です。これなら洗濯物を干す手間も省けて一石二鳥。容量いっぱいに詰め込まず、こまめに回すと汚れ落ちも乾きも良くなります。

乾燥機がないというときは2~3日分洗濯物を溜めておいてコインランドリーに持って行くのもおすすめです。乾燥機は衣類を傷めそうで嫌だというときは、浴室乾燥機能を使いましょう。干した状態で温風を当てて乾かすので、衣類へのダメージは最小限で済みます。

どうしても外に干したいときは?

2~5月の黄砂シーズンを抜けると、梅雨が待っています。いつまで経っても外に干せない、どうしても外に干したいというときは市販の洗濯物カバーを使いましょう。陰になってしまって乾かなさそう、と思うかもしれませんが、水蒸気を飛ばしたり日光を集めたりする機能が付いているのでしっかり乾きます。

また撥水加工されているものを選べば、突然の雨からも守ってくれるので安心です。目隠し、花粉予防にもなるので黄砂シーズンの外干しにどんどん活用していきましょう。洗濯物カバーには山型と壁型があるので、干し場の形状や用途に合わせて使い勝手のいいものを探すことが重要です。

黄砂を上手に乗り越えよう

黄砂が飛来する時期は、洗濯物は家の中に干すのが基本です。黄砂は粒子が小さいので、取り込むときに払ったとしてもどうしても衣類に残ってしまうからです。家電やコインランドリーなどを上手に利用して、洗濯物をしっかり乾かすようにしましょう。

どうしても外に干したいときは、洗濯物カバーを上手に活用していきましょう。

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