鍋についた頑固な汚れや焦げをかんたんに落とすことができるとして、高い評価を受けているボンスターと呼ばれるお掃除アイテムがあります。これさえあればあんなに苦労した汚れも綺麗に落とせるとして人気を博しています。今回は、そんなボンスターについてどういった商品なのかということから、商品の使い方、使ってはいけない場所までを徹底的に解説していきます。
目次
ボンスターとはなにか
ボンスターとは、日本スチールウール株式会社の子会社であるボンスター販売株式会社が発売しているお掃除アイテムの名称です。日本スチールウール株式会社とは、その名の通りスチールウールを主軸として扱っている会社で、その歴史は古く、昭和3年にアメリカから日本へとはじめてスチールウールを輸入し、紹介したのが始まりです。戦後になると事業を活発化させ、2020年では日本におけるスチールウール製造のパイオニア、最大手として国際的にも高い評価を受けています。そんなスチールウール会社がわざわざ別会社を興してまで精力的に販売しているのがボンスターです。
日本スチールウール株式会社の子会社が販売しているというだけあり、ボンスターもスチールウールの製品となっています。そのため、通常のタワシやスポンジでは落とせないような頑固な汚れも落とすことが可能です。ボンスター販売株式会社では3つのボンスターをタイプ別に売り出しています。
もっともポピュラーなのが、ロールパッドとよばれるボンスターです。これは特殊鋼を細かくし、ウール状にしたものであり、スポンジのように変形して使用することができます。汚れも均一的に落としてくれるという特徴があります。ソープパッドとよばれるボンスターでは、ロールパッドにリン酸塩を使用していない石鹸をつけています。なので、頑固な汚れを落とすのに最適です。
使用する石鹸は原材料レベルから人と環境に優しいモノを厳選しているので、よく落ちるから体に悪いということもありません。その他にも、業務用のボンスターも多く販売していて、ウールポンド巻とよばれるボンスターもあります。このボンスターは、サイズが大きく金属の研磨からクッション材まで多くの用途で利用されています。工業用洗剤を使用できるというのもメリットの一つです。
ボンスターが汚れを落とすのに向いている理由には、スチールウールの特性があります。スチールウールというのはスチール(鋼)をウール(羊毛)状にしたモノですが、一つ一つのスチールはとても細かく、髪の毛レベルまで切断されていて、それぞれがギザギザであったり、長方形であったりと多角的な面を持ち合わせています。
それを合わせることによって、表面積が大きく研磨しやすいボンスターという製品が出来ました。スチールウール製品というのは、通常、ペイントを剥がすためや金属研磨、石材や床の清掃にも使われているので、切削油などを含んでおらず、家庭でも安全に利用することが可能です。
ボンスターの使い方
ボンスターは、それぞれの用途と製品によって使い方が異なります。まず、ボンスターを用途に沿ってカットすることが重要です。もちろんボンスターはカットせずにそのまま利用できますが、カットしたほうがより少ない量で汚れや焦げ付きを落とせます。そして、ボンスターに水分を含ませ優しくなでるようにこすります。
通常のロールパッドでフライパンの焦げ付きなどを落とす際には、食器用洗剤や重曹を組み合わせるのがおすすめです。汚れが落ちたら洗い流し布で拭き、使用したボンスターは捨てるというのがボンスターの使い方です。ボンスターは、使い終わってから短期間の場合は再利用できますが、それ以上になると元々がスチールということもあって、錆びついてしまうので捨てることがおすすめです。
ボンスターを使ってはいけない場所
ボンスターはスチールで出来た製品ということもあり、使ってはいけない場所などが設定されています。基本的にやわらかい素材や傷つきやすい素材、壊れやすい素材へのボンスターの使用は大きなリスクを発生させます。それ以外でもよくミスが発生するとされるのが、テフロン加工への使用です。
焦げ付きが起こりにくいテフロン加工のフライパンなどでたまたま焦げ付きができたのに対して、ボンスターを使用してしまいテフロン加工をすべて落としてしまったというケースなどが、ミスの事例として挙げられます。また、プラスチック製品などだと製品そのモノを壊してしまうリスクもあるので、そういったモノにはボンスターを使わないようにすることが肝要です。素材を満たしていても、ボンスターは力強くこすると傷つけるリスクがあるので注意して使用することが求められます。
ボンスターは用意しておきたいお掃除アイテム
今回は、ボンスターについてその造りから使い方、使ってはいけない場所まで解説してきました。簡素な造りながらも、ボンスターというのは非常に大きな効果を発揮してくれます。フライパンやヤカンの焦げ付きから、石や木工の研磨に至るまで一つで担ってくれるお掃除アイテムです。その利便性は大きいので、用意しておくことがよりよい掃除をおこなう上でおすすめとなってきます。