必見!名もなき家事をリストアップしてみた

料理や洗濯、掃除といった名前のある代表的な家事は、ほとんどの方が「家事」として認識していますよね。しかし、日常生活を円滑にするためには、代表的な家事以外の些細な作業も必要です。そのような細々とした作業は「名もなき家事」と呼ばれ、最近話題になっています。家事に対する認識が夫婦で異なると、片方に家事の負担が偏ってしまいがち。そこで「名もなき家事」には、どのような家事があるのかリストアップしてみました。

「家事」の認識にギャップあり!?

2017年に大和ハウス工業株式会社は、母の日に合わせて共働き夫婦を対象とした「家事の意識調査」を行いました。調査結果によると夫婦の家事の分担について、妻側は夫婦の家事の割合が「夫1割・妻9割」という答えが最も多い答えでした。しかし、夫側は「夫3割・妻7割」という結果に。つまり、妻が思っているよりも家事を負担していると思っている夫が多いということがわかります。

なぜ、そのような結果になったのか?家事について項目別に「家事」と認識しているかどうかの調査も同時に行われ、妻と夫とでは、家事に対する認識にギャップがあることが判明しました。そこで、妻が家事として行っていることが、夫には家事と認識されていない「名もなき家事」の存在がクローズアップされました。

では、実際にどのような家事が「名もなき家事」なのでしょうか?

夫婦で認識のギャップが大きい家事とは?

調査項目は「たまったゴミを捨てる」「アイロンがけ」「食事の献立を考える」など30項目あり、そのうち、一部を除いて妻の方が家事と認識している割合が高いという結果がでています。

妻の方が家事として認識している割合が高いものは「靴を磨く」「トイレットペーパーがなくなったら買いに行く」「町内やマンションの会合に出席する」という項目です。夫と妻の認識の差は10%以上ありました。食事の献立を考えることや調味料の補充や交換なども8%程度の差があり夫婦間で家事の認識の違いが明らかになっています。

トイレットペーパーや調味料は、なくなったら困るもの。快適に暮らすためには交換や補充は必要ですが、補充してもらうことに慣れてしまっていると家事として認識されにくいものなのかもしれません。

「認識」と「実践」の差

夫婦で家事としての認識にギャップがあるとともに、夫が家事として認識しながらも実践しているとは限らないということも調査結果から明らかになっています。

夫が実践している家事は「家電製品を選定・購入・設置」「朝刊や夕刊を取りに行く」「古くなってしまった照明の交換」「靴を磨く」の4項目だけ。一方で、妻が家事として認識している割合が高くても実践しているのは夫というのは「靴を磨く」という項目だけです。

30項目のうち妻が実践している家事は9割にものぼり、夫が家事として認識しながらも実践できていないという問題点がみえてきます。仕事などの関係で、時間やタイミングが合わず分担できない家事もあるでしょう。

しかし、ゴミを出すという家事はゴミ集積場に持っていくことだけではなく、そこに至るまではゴミ箱からゴミを出して分別し、袋に入れてまとめるという作業が発生しています。その一連の流れの中の小さな作業も「名もなき家事」「見えない家事」です。できることを分担するように心がけたいですね。

隠れた家事もピックアップ!

代表的な家事のひとつ「掃除」は掃除機で行う事が多い家事です。掃除機の中のたまったゴミを出すなど掃除用具の手入れも家事のひとつです。

「料理」は、献立を考えたり買い物に行ったり、調理や盛り付けなど細かな家事が隠れています。食事の前にはテーブルを拭いて配膳し、食べた後は食器を洗い食べ残しを冷蔵庫にしまう作業もあります。買い物ではスーパーのチラシをチェック、献立を考える時はレシピを調べることもあるでしょう。

「洗濯」では、まるまった靴下や裏返して脱いだ服をひっくり返したりポケットの中を確認したりという手間がかかります。洗濯機で洗ったあとは、干して乾かして畳み、タンスにしまうという流れがあります。

夫には「料理」や「掃除」「洗濯」という家事にしか見えていないかもしれませんが、一連の家事があることをリストアップしてみると「名もなき家事」がたくさんあることが見えてきます。

家事の負担をひとりに集中させない!

料理や洗濯、掃除などは、家事に入る前の準備や後片付けに時間や手間が発生します。そして、その家事は毎日続いています。トイレットペーパーやシャンプーの補充や交換は小さなことと思われがちですが、毎日ではなくても積み重なればイライラの原因になることもあります。

見逃してしまうような些細な家事であっても、分担しなければ妻一人に負担がかかってしまい、ストレスが溜まってしまいますよね。家事の負担をひとりに集中させないような工夫も検討してみましょう。そのためには、家事の時短を図るための家電や道具を活用することも有効です。

子育てに関しても、食事の準備や送迎、宿題をみるなど、子どもの年齢や行事などに合わせてやることをリストアップしましょう。

家事の分担を見直すきっかけに!

家庭によって、家事にかけられる時間も異なりますし、夫婦でも得手不得手があるものです。しかし、お互いに得意分野を活かしたり認めあったりすることで、家事の負担の偏りに対するストレスは軽減されるのではないでしょうか?

「名もなき家事」をリストアップすると、ふだんは見逃してしまいがちな家事を可視化してくれます。家事は予定通りに進むこともあれば、突発的なことがあったり別の家事と並行して行ったりすることも多いものです。可視化されれば家事に費やす時間や手間を把握できるので、家庭の事情に合わせて家事の内容を見直すことができます。

まずは、夫に「名もなき家事」が家事であることに気がついてもらうことが、家事に対する認識のギャップを小さくするためには大事なことです。「名もなき家事」のリストを確認しながら、家事の分担について話し合ってみてくださいね。

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