こんなに違うの?扇風機を賢く使って夏の節電を心がけよう

夏の暑さ対策としてエアコンを使う人もいれば、扇風機を愛用している人もいます。一般的にエアコンより扇風機の方が電気代が安いイメージがありますが、果たして両者にはどのぐらい違いがあるのでしょうか?今回は少しでも電気代を節約するべく、また部屋の温度を効率良く下げられるよう、エアコンと扇風機を併用する方法について調べてみました。

酷暑に欠かせないエアコン

地球温暖化に伴い、気温が年々上昇している事が懸念されています。扇風機のみで過ごすのも厳しく、暑い夏の時期はエアコンが欠かせないものになっています。

エアコンのメリットは、ボタンを押すだけで速やかに部屋の温度を下げられるという点です。例え気温が異常な高温になったとしても、設定した室温を維持するべく安定した冷却効果が得られるのです。自由自在に温度調節する事も可能で、湿気の多い蒸し暑い時期は除湿機能だけでも快適に過ごせるようになります。

中には体を冷やし過ぎるのは良くないと考える人もいますが、外気温との差をなるべく小さくし、眠る時はタイマー機能を使うなどすれば、体への負担も極力抑えられるようになります。

扇風機とエアコンの電気代の差

素早く快適な室温にする事ができる便利なエアコンですが、デメリットとなるのが消費電力の高さです。

エアコン同様に夏に愛用される扇風機と比べると電気代の差も歴然としており、例えば1ヶ月の扇風機の電力代が800円なら、エアコンは8,000円と10倍ほどの差が出てしまいます。そもそもエアコンは最初に設定した温度に到達するまでコンプレッサーがフルで稼働する事になり、この間が最も電力量を消費します。

つまり電気代を気にして頻繁につけたり消したりを繰り返しても、結局余計な電力を使う事になるのです。ちなみに扇風機はほとんどが30W程なので、1日つけっぱなしの状態でも20~30円程度になります。節約の面からみると、圧倒的に扇風機がお得と言えます。

扇風機だけ夏を乗り切るのは危険

扇風機の魅力は電力代の安さはもちろん、本体自体も安い、自然の風で体を冷やし過ぎず体に優しい等が挙げられます。

時代とともに種類の数も豊富になってきており、昔ながらの羽がある扇風機を筆頭に、羽が無いタイプや省スペースでスタイリッシュなデザインのものも出ているため、自由自在に選べます。使いやすくコストも安いといった理由から、特に高齢者は扇風機を愛用する傾向にあります。

もちろん使うのは問題ありませんが、酷暑を扇風機だけで乗り切るのは危険を伴います。そもそも扇風機は風を循環させているだけなので部屋を涼しくさせる事は出来ず、直接体に風が当たらないと涼しく感じられないといったデメリットがあります。

扇風機だけでは体の深部体温を下げる事も出来ず、熱中症を発症する恐れもあるのです。

エアコンと扇風機を併用するのが正解

エアコンだけで夏を乗り切るのは電気代がかかる、しかし扇風機だけでは風が生暖かく部屋を十分に冷やせないとそれぞれ問題があります。この解決策となるのが、両方を同時に使うという方法です。

同時に使用するのは、電気代も勿体ない印象を受けるかもしれません。しかし併用する事で体感温度も2~3℃は下げられるため、エアコンの温度を低く設定しなくても快適に過ごせるようになるのです。

ただしエアコンの効いた部屋で扇風機の風にあたり続けるだけでは意味がなく、併用のメリットを活かす事は出来ません。エアコンと扇風機を同時に使う時は、いかに部屋の空気を対流させるかがポイントになるため、扇風機の置き方やエアコンの風向きが重要になるのです。

エアコンの働きを助けるための扇風機の置き方と風向き

一般的にエアコン使用時は冷たい空気が足元にたまり、暖かい空気が上の方へ向かうという特徴があります。つまり何もしなければ部屋の中で温度ムラが生じてしまうのです。

皆が快適に過ごすためには、ムラを無くすよう空気をかくはんさせる必要があるのですが、まずエアコンの向きは水平に設定します。吹き出された冷風が少しずつ下に降りてくるところを、今度は扇風機の首振り角度を最大限上向きにして、天井に向かって風を送るようにします。

すると冷気が足元に留まる事なく、室内に均一に冷気が行き届くようになるのです。足元だけではなく、顔や首のあたりも涼しく感じられるようになると体感温度も下がるので、必要以上にエアコンの設定温度を低くする事も無くなるのです。

扇風機併用で電気代も節約

例えばエアコンだけなら26℃に設定していたところを、扇風機の併用で設定温度を28℃にしても快適に過ごせるようになります。設定温度が高くなる事で、もちろん電気代も節約出来るようになります。

ちなみにエアコンの温度を1℃上げると、13%もの消費電力節約効果があるとされています。使用しているエアコンの能力や電力会社との契約によって多少の差はありますが、場合によっては1ヶ月あたり2,000~3,000円程度の電気代を節約する事も夢ではありません。

扇風機とエアコンの併用は決して電気の無駄遣いにはならず、効率良く部屋を冷やす事によって電気代を上手に削減させる方法なのです。またエアコンの冷たすぎる冷気が苦手な人にとっても、扇風機の風で部屋の空気を循環させる事により、適度な室温が維持出来るため、体に負担をかけず快適に過ごせるようになります。

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