これで来年も安心! ~浴衣のたたみ方と下準備~

着ることで気分も盛り上げてくれる浴衣。お祭りや花火大会などに出かけるのが楽しくなりますね。大切な浴衣をまた来年も楽しむには、きれいにしまっておきたいものです。きちんと保管しないとせっかくの浴衣が台無しになってしまい、着られなくなってしまいます。
いったい浴衣の保管はどのようにしておけばいいのでしょうか。

まずは洗濯してキレイにしよう!

浴衣は汗などの汚れがついていることが多いので、洗濯をすることが大切です。まず洗濯の前に色落ちするかどうか確認をします。白い布に洗剤をつけて浴衣の隅をこすってみて、浴衣の色が移ってしまう時は色落ちする可能性があります。その場合は、クリーニング店に相談してみましょう。色落ちしなければ、自分でも洗濯が可能です。

シミを見つけたら

シミがある時は前処理でシミ抜きをしますが、その際にも色落ちしないか確かめ、しないようであれば、生地が傷んだり型崩れしないようたたんで洗濯ネットに入れ、おしゃれ着用の洗剤を使い、洗濯機のドライコースで洗います。干す時は、竿に通し日陰で乾かすのが基本です。日光に当てて干すことは色褪せの原因になってしまうので注意しましょう。竿がなければ和服用のハンガーやつっぱり棒を使って干すこともできますよ。

たとう紙って?

たとう紙とは、厚手の和紙でできている、通気性や除湿効果もある紙です。湿気に弱い浴衣などの着物を包んで保管しておくのにとても適しているので、浴衣の保管に使ってみましょう。
また、カビ防止効果やシワがつきにくいなどの利点もあります。

使用上の注意点

気をつけなければならないのは、たとう紙には使える期限があるということです。約2年ほどで役目を果たせなくなってきます。昔は、換気が良い住まいであったため、10年くらいは大丈夫でしたが、現在の住環境では2年が限界のようです。たとう紙は、時間が経つにつれ、湿気を帯びて膨張したり柔らかくなってきてしまいます。そうなってしまったら大切な浴衣を守ることができません。
しかし湿気を含んだたとう紙は、天日干しをして水分をしっかり取れば、また使えるようになります。

保管に最適な浴衣のたたみ方

保管するときは、まず浴衣を頭が左になるように伸ばした状態にして置きます。
次に自分の手前にある前身頃を、脇線に沿って折り込みます。
手前側にある、前身頃のおくみと衿をおくみ線にそって手前側に折ります。きちんと折れていれば、浴衣を着た時には内側の裏側が見えるはずです。
奥の衿を手前側の衿の上にぴったりと重ねてのせます。

ここでポイント

衿を重ねるだけでなく、奥側のおくみも少しずらして手前側のおくみの上にしっかりと合わせて下さい。
奥側にある脇線を持ち、手前側の脇線の上に重ねましょう。この時シワなどは伸ばして整えます。
上になっている袖を、付いているところから奥に折り返しましょう。
衿先の下部分を左手で押さえ、右手で裾を持って左側に被せるようにし、身頃が半分になるように折ります。
浴衣を裏返し、折っていない袖を被せて完成です。

浴衣はどこにしまえばいい?

浴衣を保管する場所は、着物と同じように桐たんすが最適ですが、その置き場所も通気性の良いところにしなくてはいけません。
桐たんすは、防湿性のほかに防虫効果も備え、理想的な収納ができます。
しかし最近では桐たんすを持っている人はあまり見られません。保管する浴衣もポリエステルや綿や麻素材が多く、気軽に購入できるものが多いです。よほど高価な浴衣以外、一般的な浴衣のために桐たんすを準備する必要はありません。定期的に換気するなどの通気性にさえ気を付けておけば、洋服ダンスやホームセンターなどで買える衣装ケースにしまっても大丈夫です。

クローゼットにも収納できる

またハンガーにつるして不織布のカバーをかけてクローゼットにしまうという方法もあります。洗濯したあとにカバーを掛けておくだけなのでとても手軽です。浴衣の数が多い場合は、圧縮袋を使いコンパクトにしまうやり方もあります。

保管する際の注意点

保管する際は、洗濯し、シミや汚れを落としたのち、よく乾燥させるのがポイントです。衿の部分は生地が重なっているので乾きにくいので気をつけましょう。
タンスや衣装ケースに入れて保管する場合、たとう紙がなければ除湿剤は必ず入れておいてください。

虫干しをする

また、このまましまいっぱなしにせずに、途中で虫干しをするといいようです。天気のいい日に取り出して、日陰で風通しのいいところに干します。こうすると湿気によるカビや虫食いなどを防ぐことができるのでおすすめです。干す時は、空気が乾燥する1月や2月がよく、夕方には湿度が上がるのでその前には取り込むようにします。
クローゼットなどにしまう場合は、下の方には湿気がたまるので上の方に保管するのもポイントです。

小物も一緒にしまおう

浴衣とともに帯を使用したら、すぐにシワを伸ばすように平らにします。そのまま一晩乾かしたのち、たんすなどに仕舞います。
半幅帯や兵児帯は、一度洗濯するかクリーニングに出し、仕上がったらビニールの袋を取り去ってたたんで収納します。
帯揚げは、あると着姿がおしゃれになります。使った後はそのまましまわずに一旦干して湿気をとりましょう。その後に四つ折りにするか、巻いて仕舞います。シワが気になる時は二つ折りした際に、シワを伸ばすように巻くと多少気にならなくなります。

汚れを落としてからしまう

着付け用のベルトや腰帯も忘れず保管します。汚れが見当たらなくても一度洗ってアイロンをかけておきましょう。
ベルト留めなどは、色移りすることもあるので袋などに入れて浴衣や帯に触れないようにして下さい。
履き終わった下駄は、陰干しをして完全に湿気をとりましょう。ホコリなどの汚れは、柔らかい布でふきます。保管には、購入した時の箱に入れ、乾燥剤と一緒に仕舞いましょう。

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