メガネ拭きは基本的にメガネを拭く時だけにしか使用しないので、メガネ拭きにはあまり汚れがつかず、長い間洗濯しないで使い続ける人もいるでしょう。また、メガネ拭きは洗い方をどうするのか、洗っても良いものなのかわからなくて、そのままの状態にしている人もいます。このメガネ拭き、実はこまめに洗わないとダメなものです。今回は、メガネ拭きの洗濯方法や、注意点などを紹介していきましょう。
目次
メガネ拭きの大切さ
メガネのレンズには、ホコリだけでなく、汗、花粉や皮脂、女性ならば化粧品など、様々な汚れが付着していきます。レンズを汚れたままの状態にしておくと、視界がぼやけるため目が疲れやすくなったり、眼精疲労になって肩こりや頭痛などを引き起こしたりしてしまうこともあります。
メガネ拭き以外にも、ティッシュやハンカチなどでメガネを拭くこともできますが、身近にあるもので何気なく拭くとレンズを傷つけたり、かえってメガネが汚れたりする原因になってしまうことも。
メガネ拭きはメガネを拭くことを目的に作られているため、繊維によってレンズを傷つけることはありません。メガネ拭きは、メガネを愛用している人にとって欠かせないアイテムなのです。
汚れたメガネ拭きで拭くとどうなるの
メガネ拭きの布の多くは、マイクロファイバーという素材でできています。このマイクロファイバーは繊維が極細で、ホコリや水垢、油汚れなどの汚れをしっかり絡め取り、レンズをキレイにすることができるのです。
ただ、汚れを吸着しやすいということは、それだけ汚れや油が布に残りやすいということでもあります。ホコリやゴミ、油がついている状態でレンズを拭くと、レンズのコーティングが剥がれたり、細かい傷がついてしまったりということになってしまうのです。
一見汚れていないようなメガネ拭きでも、細かい繊維の間に汚れが蓄積されている可能性もあります。メガネ拭き自体が汚れているとその布でレンズを拭いてもキレイにはならないので、1週間に1度は洗うようにしてみましょう。
メガネ拭きの洗濯方法
メガネ拭きは洗ってもいいものですし、むしろメガネやメガネ拭きを清潔に保つためには洗わないといけないものなので、しっかりと洗いましょう。メガネ拭きは、洗濯機で洗うのが一番簡単です。
まず、洗濯ネットにメガネ拭きを入れます。ネットに入れるのは、他の洗濯物のホコリや繊維がつくのを防いだり、衣類同士が擦れて生地が傷んだりするのを防いだりするためです。洗剤は、中性洗剤(台所用洗剤)を使用します。
メガネ拭きに付く汚れは、洗浄力の優しい中性洗剤で十分に落とすことができますし、逆に洗浄力が高いものを使用すると素材を痛めてしまう可能性があります。洗濯が終わったら、風通しの良い日陰に干しておきましょう。
マイクロファイバーは耐熱温度が低いので、生地を傷める原因になる直射日光や乾燥機を使用して乾かすのはNGです。
メガネ拭きの手洗い方法
メガネ拭きだけを洗いたい場合は、手洗いでメガネ拭きを洗ってみましょう。衣類同士がぶつからないので、素材を痛めたり、シワができたりする可能性が低くなります。
最初に、洗面器に約40度のお湯をはります。お湯を使うことで、皮脂などの汚れが落ちやすくなるのです。使う洗剤は、洗濯機と同じで中性洗剤。中性洗剤や台所用洗剤を1、2滴、お湯の中で溶かします。直接メガネ拭きに洗剤を垂らすと、繊維の奥まで洗剤が入ってしまうので、あまりオススメできません。
そして、メガネ拭きの素材は非常に繊細なため、洗う時は優しくもみほぐすようにしましょう。最後は、洗剤が残らないように最低でも3回はすすぎ洗いをしてください。洗剤が残っている状態だと拭いた時にレンズを傷つけてしまう恐れがあります。
絶対にやってはいけないこと
メガネ拭きにやっていけないことは、漂白剤や柔軟剤を使用して布を洗うということです。塩素系の漂白剤は繊維を傷つけてしまいますし、柔軟剤に関しては使用することで吸収性が悪くなり、メガネ拭きの拭き取り効果が弱まってしまいます。メガネ拭きを洗う時は、中性洗剤、もしくはおしゃれ着用洗剤を使用しましょう。
また、マイクロファイバーは熱に弱いので、熱を加え過ぎると繊維が溶けてしまい、拭き取り性能が落ちてしまいます。アイロンを使ってメガネ拭きを乾かさないようにしなければなりません。メガネ拭きはハンガーを使って干して乾かすのがベストです。
また、メガネ拭きはねじると繊維抜けの原因になってしまうので、洗濯した後や、水分を拭いた後に絞らないようにしましょう。手のひらで挟み、優しくメガネ拭きの水分を抜いていきます。
メガネ拭きの寿命や選び方とは
いつまでも物を大切にすることは素晴らしいことですが、劣化したメガネ拭きを使用していると、逆にメガネの寿命が縮まってしまうことに。メガネ拭きの寿命は、3年~5年と言われています。
ただ、洗い方や使い方、保存方法が悪いと寿命が早まる可能性も十分にあるので気をつけなければなりません。繊維がほつれてきたり、生地の色がくすんだりしている場合は買い替えの目安になります。
メガネ拭きは素材によって性能が変わってくるので、メガネ拭きを選ぶ時は素材に注目してみましょう。メガネ拭きに最もよく使われている素材はマイクロファイバー。マイクロファイバーは繊維が細く、また原料のナイロンやポリエステルによって静電気を発生させ、細かい汚れを吸着します。
他には、東レが独自に開発したトレシーという素材を使ったメガネ拭きもあります。トレシーの超極細繊維の織編構造により、なかなか取れない頑固な汚れもキレイに拭き取るのです。
最後に紹介する素材は、世界最小のシカ、キョンの皮で作られたキョンセームです。髪の毛の15万分の1という驚異的な繊維の細さにより、普通の素材では取れないような汚れもしっかり拭き取ることができます。