【最新版】「大掃除のやり方」マニュアル|効率を上げるノウハウを解説

本記事は大掃除を効率よく終わらせたい方に向けて、「大掃除のやり方」を「どの順番で進めればいいのか」「効率良く掃除するコツは何か」という観点から解説しています。
1.大掃除の効率の良い「おすすめの順番」
大掃除を効率よく終わらせたい場合、下記の順番で進めるのがおすすめです。
まずは粗大ゴミとなりそうな不用品を処分して、家の中のモノを減らすことからスタートです。
- キッチン
- 浴室
- 洗面所
- トイレ
- 各部屋・リビング
- 玄関
掃除をする場所は「手間のかかるところ」や「一度綺麗にしても再度汚す恐れの少ないところ」から行うのが効率的で、油汚れがしぶといキッチンを先に終わらせ、頻繁に往来があり汚れやすい玄関は最後に掃除しましょう。
ただし家庭の状況や汚れ具合によって、順番を変えても問題ありません。
2.大掃除を効率良く終わらせるコツ5選
普段よりも広範囲に渡る大掃除を効率よく行うには、以下のコツを押さえておくとよいでしょう。
- スケジュールを組み込んだチェックリストを活用する
- 上から下へ向かって掃除する
- 完璧を求めず、目安の掃除時間を決める
- 事前に不用品を処分しておく
- 放置系洗剤の仕込みを行っておく
〈コツ1〉スケジュールを組み込んだチェックリストを活用する
大掃除を効率よく進めるには、まず「いつ・どこを・誰が」掃除するのかを決めておくことが大切です。なんとなく思いついた場所から始めてしまうと、時間が足りなくなったり、同じ場所を繰り返し掃除してしまったりと、どうしても非効率になりがちです。
そこで役立つのが「チェックリスト」です。「いつ・どこを・誰が掃除するのか」を整理して見える化しておくことで、迷わず計画的に進められます。
チェックリストの作り方やサンプルは以下の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
〈コツ2〉上から下へ向かって掃除する
大掃除をする際は、天井や背の高い家具など高い場所から着手し、最後に床を掃除する順番で行いましょう。
逆の順番で掃除すると、高い場所の汚れや埃が、せっかく綺麗にした床に落ちてしまい、二度手間となってしまうためです。
まずは天井付近の汚れや埃を落とし、仕上げに掃除機がけや水拭きを行います。
同様に、部屋の奥から手前に向かって掃除するのもポイントです。
出入りの多い入り口を最後に掃除することで、綺麗にした場所を踏まずに済みます。
〈コツ3〉完璧を求めず、目安の掃除時間を決める
大掃除をする際は完璧を求めず、それぞれの場所に目安の所要時間を決め、その通りに終わらせるよう心がけましょう。
細かい汚れは、気にし始めたらきりがありません。
完璧を求めると、他の場所を掃除する時間がなくなり、中途半端な状態で終わってしまいます。
特に大掃除を1日で終わらせたい場合は、ある程度のところで満足する意識が重要です。
〈コツ4〉事前に不用品を処分しておく
大掃除の前に不要な物を片付けておくと、作業がぐっと進めやすくなります。
洋服や日用品は「使う・使わない」で判断し、不要なものはリサイクルや粗大ごみ回収で処分しましょう。
収納棚やクローゼットといった物が多い場所から始めればスペースが空き、掃除も一層進めやすくなります。
ただし、年末はゴミ収集や粗大ごみの回収が休止になることも多いため、早めに取りかかるのがおすすめです。
〈コツ5〉放置系洗剤の仕込みを行っておく
放置系洗剤とは吹きかけて一定時間寝かせてから掃除をするタイプで、キッチンや浴室、トイレなどの洗剤に多くあります。
放置系洗剤は待ち時間が発生するため、仕込みが遅れるほど全体のスケジュールを押してしまいます。
3.大掃除前に準備したい掃除道具・洗剤 一覧
大掃除の前に準備したい大掃除に必要な道具や洗剤は以下のとおりです。
掃除道具 ・洗剤 |
詳細 |
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掃除道具 |
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洗剤 |
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大掃除に必要な掃除道具や洗剤については下記記事で解説しています。あわせてご覧ください。
4.【箇所別】大掃除のやり方
キッチンや浴室など場所別に大掃除のやり方を解説します。
4-1.キッチンの大掃除

キッチン掃除を効率よく進める順番は以下のとおりです。
- 換気扇・レンジフード
- コンロまわり
- シンク・排水口
- 家電(冷蔵庫や電子レンジなど)
- 食器棚やシンク下
- 床
掃除の基本は、「上から下へ」「手間のかかる場所から」進めることです。
特にキッチンは汚れがひどい換気扇やコンロから取りかかるのがおすすめです。
また、キッチンには油汚れ、水垢、ヌメリなどさまざまな種類の汚れがあるため、汚れに合わせて適切な道具や洗剤を使い分けましょう。
効率良く掃除するコツ
パーツを外して洗剤につけ置きし、その間に別の場所を掃除すると効率的です。つけ置きで汚れが落ちやすくなり、全体の作業スピードも大幅にアップします。
4-2.浴室の大掃除

浴室掃除を効率よく進める順番は以下のとおりです。
- 天井
- 壁・鏡
- 浴槽・フタ
- 床
- 排水口
浴室の汚れには、皮脂・カビ・水垢などさまざまな種類があります。
汚れに合った洗剤を選ぶことで、より短時間できれいに仕上げられます。
例えば、天井や壁はカビ取り洗剤、鏡は水垢に効く酸性洗剤、浴槽は皮脂汚れにアルカリ性洗剤がおすすめです。順番だけでなく「汚れの種類に合わせて洗剤を使い分ける」ことが効率化のポイントです。
効率良く掃除するコツ
浴槽のフタや小物は、掃除を始める前に浴槽内に洗剤を入れてつけ置きしておきましょう。その間にほかの場所を掃除すれば、汚れが浮いて落としやすくなり、こすらずに時短できます。
4-3.洗面所の大掃除

洗面所掃除を効率よく進める順番は以下のとおりです。
- 天井や照明
- 鏡・収納棚
- 蛇口まわり
- 洗面ボウル
- 排水口
- 床
洗面所は毎日使う場所なので、水垢や石けんカス、歯みがき粉の飛び散りなどが溜まりやすいスペースです。
大掃除の際は、汚れの種類ごとに掃除方法を変えるのが効果的です。
例えば、
- 蛇口や鏡 → 水垢に強い「クエン酸」で拭き取り
- 壁や収納棚 → 「重曹水」で優しく拭き上げ
- コップや歯ブラシ立て → 「食器用洗剤」で丸洗い
のように、それぞれに合った洗剤を使うことで、無駄なくきれいに仕上げられます。
効率良く掃除するコツ
洗面ボウルにはメラミンフォームスポンジの使用がおすすめです。水に濡らしてこするだけで水垢が驚くほど落ち、ツヤのある仕上がりになります。洗剤を使わず短時間で済むので、効率的に掃除できます。
4-4.トイレの大掃除

トイレ掃除を効率よく進める順番は以下のとおりです。
- 天井・壁
- 便器
- 床
トイレ掃除も「上から下へ」の原則通り進めていきます。
ポイントは便器の掃除で、汚れの種類に合わせて洗剤を使い分けましょう。
頑固な尿石や水垢を落とすには、酸性洗剤を使うのがおすすめです。洗剤を便器にかけ、ブラシでしっかりと汚れを落としましょう。
壁や床は尿が飛び散って汚れている可能性があるため、中性洗剤を使って拭き洗いをします。
効率良く掃除するコツ
普段なかなか掃除しないタンクの中にも、実は汚れがたまっています。タンク内に酸素系漂白剤や専用タンク用洗剤を入れてしばらく放置するだけで、中を開けてゴシゴシこすらなくても汚れが分解され、手間をかけずにきれいにできます。
4-5.各部屋・リビング(天井・壁・窓・床など)

各部屋やリビングを効率よく進める順番は以下のとおりです。
- 天井・照明器具
- エアコン
- カーテン・窓・網戸
- 棚・家具・家電の上部
- 床
各部屋やリビングの汚れは「ホコリ」「皮脂」「花粉・ハウスダスト」などが中心となります。
特に大掃除では見逃しがちなエアコン内部まできれいにするとよいでしょう。
フィルターは中性洗剤で水洗いし、しっかり乾かしてから取り付けましょう。吹き出し口やルーバーの黒ずみはアルコール拭きで落とすと効果的です。
内部の熱交換器の汚れが気になる場合は、専門業者に依頼して徹底洗浄すると空気もリフレッシュされます。
効率良く掃除するコツ
エアコンのフィルターやカーテンは大掃除の最初に取り外して水洗いや洗濯を始めておくと、その間にほかの掃除が進められます。
また、家具を動かす際は床に新聞紙を敷いておくと落ちたホコリを一気に処理でき、最後の床掃除がぐっと楽になります。
4-6.玄関

玄関を効率よく進める順番は以下のとおりです。
- 靴箱の整理(不要な靴を処分・下駄箱の棚板を拭く)
- 照明やドアの上部(ホコリを落とす)
- ドアや取っ手の拭き掃除(手あか・指紋を徹底除去)
- 床・タイル部分の掃き掃除・水拭き
- 玄関マットや傘立て・小物の洗浄
玄関は家の第一印象を決める場所であり、毎日の出入りで汚れが溜まりやすい場所でもあります。
大掃除では普段の簡単な掃き掃除だけでなく、靴箱から床、ドアに至るまで一体感をもって掃除することで、玄関が本来持つ清潔感と爽やかさを取り戻すことができるでしょう。
効率良く掃除するコツ
靴箱の棚板や靴は掃除を始める前に外に出して風を通しておくと、乾燥と消臭を同時に進められます。また、タイルの汚れ落としは重曹水をスプレーしてしばらく放置し、その間にドアや照明の掃除を進めることで効率的に作業ができます。
5.大掃除を業者に依頼する
大掃除をすべて自分で行うのは時間も労力もかかり、特に仕事や育児で忙しい方にとっては大きな負担になります。
上記のような場合、清掃業者に依頼するのも一つの方法です。
特におすすめなのは、以下の場所です。
- エアコン内部の清掃
- キッチン(換気扇・レンジフードの油汚れ)
- 浴室(カビ・水垢)
費用はかかりますが、仕上がりの質や時短効果を考えるとコストパフォーマンスは高いといえます。「自分でできる範囲はやり、時間や手間のかかる場所だけ業者に任せる」という使い分けもおすすめです。