うるさくて眠れない!室外機の騒音、その原因と対処法

エアコンの室外機から出る音が窓を開けていないのに室内で聞こえるレベルであれば、近所迷惑になっているかもしれません。とは言え、夏や冬にエアコンを使わずに過ごすのは難しいです。室外機の音が気になったら、予想外の騒音トラブルを避けるために早めの対策をしましょう。ここでは、うるさい室外機の対処法やその原因について紹介します。

古いエアコンの使用が騒音を招く原因

室外機の音がうるさい原因でよくあるのが、古いモデルを使用しているケースです。

一般的に、最新の機種は本体の運転音や室外機から出る音が、以前に発売された機種よりも静かに設計されています。10年以上前に購入したモデルであれば、室外機から大きな音が出るのは仕様の問題で仕方がないとも言えるでしょう。

加えて、経年劣化が音を大きくする原因にもなり得ます。本体部品の劣化によって室外機も正常に動かなくなり、異常な音が出てしまう可能性は高いです。エアコンは購入してから10年前後が耐用年数とされています。

古いモデルのエアコンが一見問題なく作動していても、室外機の音を購入時よりもうるさく感じるなら買い替え時と考えて良いでしょう。

振動が原因で音がうるさくなる

室内の温度を上げたり下げたりするエアコンは、室外機で熱のコントロールを行っています。室外機の側に立つと分かりますが、クーラーの使用時には温度の高い空気が室外機から排出され、暖房使用時には低い温度の空気が出ていますよね。室外機に搭載されているモーターや圧縮機が作動することで快適な室温を作り出しているのです。

しかし、モーターや圧縮機は作動時にどうしても振動してしまいます。このため、室外機は設置時に土台へ乗せ、振動を抑えて音が大きくならない様に固定されるのが一般的ですが、使用の度に振動を繰り返すので数年が経過すると室外機を土台に固定する部品が緩んでしまう場合も多いです。

部品が緩むと、振動する室外機が土台などにぶつかって大きな音が出てしまいます。特に、熱を外気から集めて室温を高くする時に出力が大きくなるため、クーラーよりも暖房を使用している時の方が音は大きくなりがちです。

室外機の掃除を忘れて騒音に

エアコン本体のクリーニングはするのに、室外機の掃除をしない人は多いです。使用年数を重ねていくと屋外に設置されるのでどうしても埃やチリが蓄積されます。

室外機の周辺には、室温をコントロールするために空気の流れができていますが、汚れを溜め込んでしまうと室外機の空気を排出したり取り込んだりする動きが阻害されてしまうのです。このため、モーターや圧縮機の振動が大きくなり騒音や正常に作動している時は聞こえない音が発生する原因になります。

特に、庭へ室外機を設置している家は、枯葉や枝のほか、虫の抜け殻などが付着して室外機が作動しにくい状態になっている場合も少なくありません。

空気がうまく流れないと室外機が加熱され騒音になるケースもあります。

土台を交換しただけで解決する場合も

室外機の振動が原因で騒音が起きているなら、土台を交換してみると音が小さくなる場合があります。室外機の設置に使用される土台は大きく分けて2種類あり、プラスチックかコンクリートのブロックが使われるのが一般的です。

プラスチック製は軽量で扱いやすいため人気の土台ですが、ブロックの内部が空洞の製品は室外機の音が大きくなる可能性が高くなります。設置場所により音の出方は異なりますが、室外機をうるさく感じたら土台の種類を変えると騒音が解決する場合は多いです。同じ素材でも形状が異なる製品へ交換すると音が小さくなる場合もあります。

プラスチック製の土台はホームセンターなどで安価で売られていますから、数種類を購入して音を試しながら適した土台を見つけるのも良い方法です。

防振ゴムの設置で対策する

広い部屋に対応するエアコンなどは新しくても室外機の音が大きい場合があります。室外機の振動による騒音が考えられるので、振動を音にしないための対策をとりましょう。

防振ゴムは室外機の振動を土台から地面へ伝わらないように設置するためのものですので、室外機の底と地面のすき間に設置してください。室外機を持ち上げて設置しますが、配管に影響がないように注意しましょう。

発泡スチロール製のブロックも防音材として有効ですが、耐久性を考えると防振ゴムを使う方が効果的です。防振ゴムはホームセンターやネットショッピングなどで購入しますが、今すぐ室外機の音を小さくしたい場合はタオルなどで代用します。

長くは持ちませんが、防振ゴムを購入するまでの間であれば一時的な対策になる場合もありますよ。

室外機をクリーニングして防音対策

室外機を見て汚れが見られたらほうきや雑巾で簡単に掃除を行いましょう。埃のほか蜘蛛の巣や虫の抜け殻などの簡単な汚れはすぐに落とせます。カバーや網状の部分は汚れが蓄積しやすいため、スポンジや歯ブラシで汚れを丁寧に落としてください。

裏側や側面にある金属板の汚れは掃除機の吸い込み口にブラシを着けて吸い取ります。金属板は熱交換するための部品ですので、綺麗にしておくとエアコンの動きが良くなり、室外機の無駄な振動などが起きにくくなりますよ。掃除機を使用する時は金属板に当たらないように吸い取ってください。

また、暖房を使用する際に室外機は余分な水分を水抜き穴から排出しますが、穴が詰まらないようにゴミを取り除くようにしましょう。水が正常に排出されないと電子部品へ影響が出て異音の原因になる場合があります。結露が発生する前の季節に掃除すると効果的です。

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