エアコンのフィルター掃除のやり方「自分」と「プロ」で徹底比較!「流れ」「所要時間」「金額」や「具体的なやり方」等を解説

本記事では、エアコンのフィルター掃除(クリーニング)について「自分でやる場合」「プロがやる場合」のやり方等の比較に焦点を当てて解説し、その差が理解できるようにしています。

本記事の内容を簡単にまとめると以下のようになります。

<フィルター掃除をするメリットは>
  • エアコンの効きが良くなるため、省エネ効果が上がり電気代の節約になる!
  • ホコリなどの汚れを取るので、綺麗な空気を送り出すことができ、アレルギーの原因を減らせる!
<自分でやるなら>

基本的には水洗いでOK。汚れがひどいときは中性洗剤や重曹を使う

かかる時間:20分~40分
頻度:2週間~1ヵ月に1度がオススメ

<プロがやると何が違う?>
  • 高い技術力で、フィルターの網の目を傷めずに掃除ができる!
  • 取りにくい油汚れ・カビなども専用の洗剤を使うのでフィルターが隅々までピカピカになる!

1. フィルター掃除 「自分でやるV.S.プロがやる」 比較

エアコンの前面パネルを開けたところにあるのがフィルターです。

エアコンのフィルター掃除は基本的に

定期的に自分でやり、年に1~2回プロに根こそぎ綺麗にしてもらうのがオススメです!

<「フィルター掃除」主な2つのメリット>
  • 効きが良くなる=省エネ効果が上がり電気代の節約になる!
  • ホコリなどの汚れを取るので、綺麗な空気を送り出すことができ、アレルギーの原因を減らせる!

フィルター掃除 「自分でやるV.S.プロがやる」比較

「自分でやる」と「プロがやる」それぞれの流れはほとんど同じです。

【フィルター掃除 「自分でやる」と「プロがやる」比較表】
自分でやる
かかる
時間
20~40分
かかる
費用
0円(家にあるものを使用の場合)
オススメ頻度 2週間~1ヵ月に1回
掃除の
手順
  1. 前面パネルを開け、フィルターを外す
  2. 表面に掃除機をかけて大きなホコリを吸う
  3. ホコリがついていない側(裏側)からシャワーをあてて、水洗いをする
  4. こびりついたホコリを歯ブラシなどで取り去る
  5. 油汚れなど、落ちない汚れがある場合は中性洗剤で洗う
  6. 十分に乾かしてから、元に戻す
プロがやる
かかる
時間
全てあわせて90分(お掃除機能付きは150分)
(フィルター・本体パネル・内部)
かかる
費用
相場は8,000円前後
オススメ頻度 半年~1年に1回
掃除の
手順
  1. 前面パネルを開け、フィルターを外す
  2. 表面に掃除機をかけてホコリを吸う
  3. ホコリがついていない側(裏側)からシャワーをあてて、水洗いをする
  4. 汚れに合わせた専用洗剤を使い、ブラシでピカピカに洗う
  5. 十分に乾かしてから、元に戻す

以下の章でそれぞれの詳細を説明します。

2.「自分でやる」フィルター掃除の流れ

フィルター掃除はエアコン掃除の中では自分でやりやすい箇所なので、定期的に行うとより効果的です。
多少手間はかかりますが、最低限の掃除機で汚れを取る掃除だけでもやっておくとよいでしょう。

【エアコンのフィルター掃除 自分でやる 時間・費用・頻度の目安】
かかる時間目安 20~40分
かかる費用 0円
必要な頻度 2週間~1ヵ月に1度

掃除の手順は、プロの手順とおおよそ同じです。

「自分でやる」フィルター掃除の手順

【手順1】
電源を切りコンセントを抜いた後、前面パネルを開け、フィルターを外す

ポイントエアコンのフィルターを外す前に必ず前面パネルを持ち上げます。

ホコリがついた状態で作業をすると、ホコリが舞ったり、床や家具の上に落ちたりしてしまいます。

前面カバーを持ち上げる前やエアコンのフィルターを外す前には掃除機で軽くホコリを掃除しておきましょう。

【手順2】
表面に掃除機をかけて大きなホコリを吸う

ポイントホコリは主にフィルターの表側に着いています。

新聞紙やゴミ袋を敷いた上に、エアコンのフィルターの表側を上側にして置いて、吸うとやりやすくなります。

裏側から掃除機をかけてしまうと目詰まりが起こる可能性があるので注意しましょう。

【手順3】
ホコリがついていない側(裏側)からシャワーをあてて、水洗いをする

ポイント水の温度が高いと、エアコンのフィルターのプラスチックが変形する恐れがあります。

水温は40℃を超えないよう注意しましょう。

【手順4】
こびりついたホコリを歯ブラシなどで取り去る

ポイントエアコンのフィルターはプラスチックでできているため、強くこすると割れる可能性があります。

歯ブラシを用いる際はやさしく洗い、たわしや金属ブラシなどの固い素材のブラシは避けましょう。

【手順5】
油汚れ・カビなど、落ちない汚れがある場合は台所用の中性洗剤で洗う

ポイント汚れがひどい場合は10~30分程度つけ置きします。
中性洗剤でも落ちない頑固な汚れには、重曹を用いる方法もあります。

その際はスプレーボトルに水100ccと重曹小さじ1杯を混ぜで塗布し、こすります。

【手順6】
十分に乾かしてから、元に戻す

ポイントしっかり水気がなくなって乾燥するまでエアコンには取り付けないようにしましょう。

もし水気が残ったままフィルターをエアコンに付けると、垂れた水がエアコン内部に漏れて故障したり、発火したりする可能性があるだけでなく、カビの原因にもなります。

なお、お掃除機能付きのエアコンは掃除しなくてよいわけではありません
エアコンが自動で掃除を行った際のゴミはダストボックスにため込まれています。必ず定期的に捨ててください。

3.「プロがやる」フィルター掃除のやり方

プロがやるフィルター掃除は、汚れに合わせた洗剤で網目まで隅々洗うため、自分でやるよりピカピカになります。

プロに依頼すると内部掃除までセットになっていることが多いため、普段取り切れない汚れを取るまたとない機会となります。

【エアコンのフィルター掃除 プロがやる 時間・費用・頻度の目安】
かかる時間目安 全てあわせて90分(お掃除機能付きは150分)
(フィルター・本体パネル・内部)
かかる費用 相場 約8,000円
必要な頻度 半年~1年に1度

掃除の手順は、「自分がやる」とおおよそ同じです。

「プロがやる」フィルター掃除の手順

【手順1】
電源を切りコンセントを抜いた後、前面パネルを開け、フィルターを外す

プロはここが違うホコリが舞わないように取り外しをスムーズに行います。

エアコンのフィルターを外す前に必ず前面パネルを持ち上げます。

ホコリがついた状態で作業をすると、空気中にホコリが舞ったり、床や家具の上に落ちたりしてしまいます。 

前面カバーを持ち上げる前やエアコンのフィルターを外す前に、軽くホコリを掃除してから始めます。

【手順2】
表面に掃除機をかけてホコリを吸う

プロはここが違う掃除機の先端がフィルター汚れに特化しているためゴミの吸い出し力が強力。

ホコリは主にフィルターの表側についています。
床を養生し、取り外したエアコンのフィルターの表側を上側にして置いて作業します。

【手順3】
ホコリがついていない側からシャワーをあてて、水洗いをする

プロはここが違う次行程「洗剤で洗う」のため準備段階です。

基本的には浴室を借りて、ご家庭のシャワーで洗浄します。

【手順4】
中性洗剤を使い、ブラシでピカピカに洗う

プロはここが違うどんな状態でも洗剤を使いピカピカにする。

パッと見て油汚れなどがなく、家庭では水洗いで終わるようなケースでも、しっかりと洗います。

デリケートな網の目も傷めないようにフィルター専用のブラシで丁寧に優しく洗います。

【手順5】
十分に乾かしてから、元に戻す

プロはここが違うしっかりタオルで水気を取り、乾いたことを確認してからエアコンに取り付ける。

もし水気が残ったままフィルターをエアコンに付けると、垂れた水がエアコン内部に漏れて故障したり、発火したりする可能性があるだけでなく、カビの原因にもなるため、しっかりと水気をとります。

4.【結論】「自分でやる」と「プロがやる」どちらがよい?

エアコンのフィルター掃除は自分でもできますが、結論としては

定期的に自分でやり、年に1~2回プロに根こそぎ綺麗にしてもらうこと!

をオススメします。

自分でやる際に気を付けたい点と、プロならどうなるかを以下の表にまとめました。

【エアコンのフィルター掃除 自分とプロ比較】
自分でやる際の注意点 プロならどうなる
フィルターをエアコンから上手に外さないとホコリが部屋に舞ってしまう可能性がある 取り外しをスムーズに行うため、ホコリが舞いにくい
目詰まりを完全に取りきれない部分が出てくる 汚れ落ちに特化した専用洗剤、ブラシで洗うので隅々まで綺麗になる
力加減が難しく、網の目を崩してしまう恐れがある 技術力が高いため、網の目を傷めずに掃除ができる

フィルター掃除は定期的にやる「こまめさ」が重要です。
エアコンを使う頻度にもよりますが、2週間~1ヵ月に1度自分でやるサイクルにすると、そこまで汚れもたまらないため、掃除も楽になります。

プロに頼むと網目のひとつひとつまで綺麗になるため、定期的にプロにお願いして根こそぎ綺麗にしてもらい、自分ではその綺麗さをキープし続けるのがよいでしょう。

【番外編】フィルター掃除をしないと起こること

ここでは、もしもエアコンのフィルター掃除をしないでいると起こりうる2点について説明します。

・電気代や修理代がかかってしまう可能性がある

エアコンのフィルターの掃除をしばらくしないでおくと、エアコンのフィルターの表側にどんどんホコリが溜まり、フィルターの網の目を詰まらせて空気の通りが悪くなります。
結果的に風量が落ち、エアコンの効きが悪くなるため設定温度を上げる・下げることで、必要以上の電気代がかかってしまいます。

・健康被害が出る可能性がある

フィルターを掃除せず汚れっぱなしにしておくと、エアコンをつける度に蓄積された水分とホコリが合わさりカビの原因となります。
エアコンの内部は温度の変化が少なく、また湿気が高い状態で保たれやすい環境です。ホコリを放置しておくことは、カビにとって絶好の繁殖環境といえるでしょう。

そして、カビを放置したままにすると、エアコンをつける度にカビの胞子を吸ってしまうことになり不衛生です。
肺炎やアレルギーの発症リスクも高まりかねません。

よくある質問
Q.エアコンのフィルターはどのくらいの頻度で掃除すればいい?
A.2週間から1ヵ月に1回自分で掃除をし、半年から1年程度でプロに依頼するのがオススメです。
Q.エアコンのフィルターを掃除するときのポイントは
A.

  • 掃除機はフィルターの表側から吸う
  • 水洗いはフィルターの裏側からシャワーを当てる
Q.キッチンやダイニングのエアコンで、油汚れが気になる場合は?
A.油汚れには重曹を使った掃除がオススメです。それでも落ちない場合はプロに依頼しましょう。

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