頑固な汚れは洗濯板で!昔ながらの洗い方をご紹介

洗濯板を使った手洗いは、時代遅れと思われるかもしれません。しかし実際には、洗濯板はさまざまな商品が販売されており、洗濯機と洗濯板を併用している家庭が少なくありません。
そこで洗濯板の魅力、洗濯板の選び方、おすすめの洗濯板などをお伝えします。お気に入りの洋服に頑固な汚れがついたと困っている人はぜひ参考にしてみてください。

昔話の世界?洗濯板とは

桃太郎の絵本をみると、川に行ったおばあさんが洗濯板を使って洗濯をしているシーンを見ることができるかもしれません。

洗濯板とは、明治時代から用いられてきた洗濯用具で、板の表面の凹凸に衣類をこすりつけて汚れを落とすことができるようになっています。

明治・昭和の日本において、洗濯板はほとんどの家庭にとってごくありふれた用具でした。もっとも、しゃがんだ姿勢で1着1着衣類を手で洗うのはなかなか重労働であったことから、一般家庭に洗濯機が普及して以降、洗濯板はあまり利用されなくなったのです。

ちなみに、洗濯板は、欧米でも流行しましたが、日本で利用された洗濯板と異なり、欧米の洗濯板は板が15cm程度下方に伸びるものでした。

再び注目されている洗濯板の魅力

昔話でしか見かけないと思われがちな洗濯板ですが、シャツの袖や襟、靴下など洗濯機ではなかなか落とせない汚れを落とすことができるとして、再び注目を集めています。

洗濯板ならば部分洗いができるため、頑固な汚れを徹底的に洗い落とすことができるのです。洗濯機であれば洗濯後にしか汚れが落ちたかを確認できませんが、洗濯板ならば洗濯中にいつでも汚れの状況を確認できます。

また、靴下やハンカチのような小物を手早く洗うには洗濯機を回すよりも洗濯板で洗ったほうが少量の水で済み、水道代・電気代の節約につながるでしょう。

加えて、ホテルなどの宿泊先に洗濯板を持っていけばどこでも洗濯することができるので、長期出張の際には洗濯板が重宝するはずです。

頑固な汚れが落ちる!昔ながらの洗い方

洗濯板で洗濯するときには、洗濯板と洗面器と液体洗剤を用意します。

汚れがひどいときには液体洗剤よりも衣服に直接塗り込めるように固形石鹸を使いましょう。洗面器がないのであれば、洗面台でそのまま洗ってしまっても構いません。

まずは洗面器に水を溜め、液体洗剤を溶かします。次にカーブしている方が下に来るように洗濯板を置き、水でよく濡らした衣服を洗濯板の溝に押し付けるようにして何度か擦ります。

洗濯板の溝は洗剤を溜めておくためのものなので、必ずへこんだ方が下に来るようにしてください。ただし、洗い終わった後水気をとるときにはカーブが上に来るように置きます。

衣服を擦りつけるときには利き手で衣服を掴んだ方がいいので、洗濯板は利き手と反対の手で持つようにしましょう。

用途に応じて洗濯板を選ぼう!

かつて洗濯板といえば木製の用具でしたが、現代の洗濯板の材質は木に限られずプラスチック、ポリエステル、シリコンがあります。

洗濯板に使われている木もサクラ、ヒノキ、クスノキなどさまざまです。頑固な汚れを落とすために洗濯板を使いたいのであれば、丈夫な木製の洗濯板、特に洗い心地がなめらかでデリケートな衣類でも洗えるサクラが良いでしょう。

一方、宿泊先に洗濯板を持っていきたいのであれば、使用後の水切れがいいプラスチック製の小型の洗濯板がおすすめです。

あるいは、お子様と一緒に洗濯したいのであれば、キャラクターものなど見た目の可愛らしいものが良いかもしれません。洗濯板のラインナップは幅広いので、主な用途に応じて選びましょう。

おすすめ!洗濯板

具体的におすすめできる洗濯板としては、TOSARYUの『昔ながらのサクラの洗濯板』が挙げられます。木製家庭用品を扱うTOSARYUの洗濯板は、高知県産のホンザクラを材質としており、SS、S、M、Lの4つのサイズがあります。

職人の熟練の技術によって生み出された独特の波型の溝は洗濯に適しており、衣類を傷めずに頑固な汚れを落とせるでしょう。

また、アズマ工業の『やわらかウォッシャー』もおすすめです。明治時代からクリーニング用品を主に扱ってきたアズマ工業の洗濯板は、シリコン製でやわらかく衣類にしっかりフィットするのが特徴です。

コンパクトで持ち運びしやすいので海外旅行に持っていっても役立つはずです。口コミなどを参考に気になった商品を購入してみてはいかがでしょうか。

洗濯板も定期的なメンテナンスが大切

お気に入りの洗濯板を長く使用し続けたいのであれば、定期的にメンテナンスすることが大切です。特別な手入れをする必要はありませんが、水場で利用するため注意しなければカビや雑菌が繁殖してしまいかねません。特に木製の洗濯板は要注意です。

そのため、洗濯板を使い終わった後は、衣類だけでなく洗濯板も水でよくすすぎ、洗剤が付いていない状態にしましょう。その後、風通しの良いところに立てかけたり吊り下げておいたりして水気が残らないようにしてください。

浴室乾燥機がついているのであれば、お風呂場でフックに引っかけておくだけでも大丈夫でしょう。天然の木材を利用した洗濯板は、日陰でよく乾かすことで変形を防ぐことができます。

また、定期的に洗面器や浴槽などで浸け置きして、歯ブラシなどで溝を擦り洗いすることが大切です。頑固な汚れを落とすことのできる洗濯板を洗濯機と併用して、清潔な状態を保ちましょう。

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