エアコンの冷房と除湿、何が違う?どちらを使うと効果的?

エアコンの冷房と除湿の違いや冷房の上手な使い方は知っていますか?除湿の機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があり、機能の違いや使い方に違いがあります。また、冷房と弱冷房除湿、再熱除湿では、かかる電気代も変わってきます。それぞれのメリットを上手に活用して、梅雨時期から暑い夏が終わるまでを乗り切りましょう。

冷房と除湿の違いは?

冷房と除湿(ドライ)の簡単な違いを説明すると、冷房は部屋の空気の温度を下げるための機能で、暑い空気を部屋の外に追い出して涼しくしてくれます。除湿は部屋の空気の湿度を下げるための機能で、空気中にある水分を追い出して、空気をさらさらにすることで快適にしてくれます。

冷房は気温の高いときに使い、除湿は、梅雨時期のじめじめとしたときに使うなど、温度や気温で使い分けましょう。除湿は、部屋の温度を下げないので、あまり気温が高くないときにおすすめの機能です。

また、冷房のヒヤッとした風が苦手な方や、乳幼児や年配の方がいる家庭では、除湿の方が体に負担をかけません。快適な空間にするために、それぞれの良さを知って、使い分けることを心掛けましょう。

冷房の上手な使い方

室温が高く、冷房をつけないではいられない真夏でも、温度をあまり下げないようにして、26度~28度で設定します。温度を低くしすぎると、空気中の湿度も低くなり、喉が痛くなったり、冷えすぎて体に負担がかかります。扇風機をつけ、部屋の中の空気を回すようにすると、部屋全体が冷えて快適さが保たれます。

寝るときには、タイマー機能を上手に活用しましょう。寝つきをよくしたい人は、2時間で切れるようにタイマーをかけておくと、快適に眠りにつくことができ、起床するころには体温が上昇して、スムーズに目覚めることができます。

また、夜でも室内が暑いときには、起床する1時間前にタイマーが切れるように設定しておくと、徐々に体温が上がり、気持ちよく目覚められます。

除湿には2つの種類がある

除湿の機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。

「弱冷房除湿」は、空気中にある水分を集めるために下げた空気をそのまま部屋に戻しています。除湿といっても、弱冷房になっており、エアコンからの風が肌寒く感じられます。

「再熱除湿」は、空気中にある水分を集めるために下げた空気を温め直して部屋に戻すため、風の冷たさを感じません。この機能があるエアコンは、気温が高くないけれども、じめじめとしたときに使うと快適に過ごせます。

梅雨時のムシムシした時などに使うと、カラッとするので洗濯物の室内干しの乾きも早くなります。夜寝る前に再熱除湿を行い、寝る時には止め、部屋を閉め切っておけば湿っぽい洗濯物の乾きも早くなります。

再熱除湿の機能はどうすれば分かる?

「再熱除湿」の機能は、すべてのエアコンについているわけではありません。価格の高いエアコンについている機能ですが、自宅のエアコンについているのか気になりますよね?メーカーによって表示はさまざまですが、ただ「除湿」と書かれているリモコンは「弱冷房除湿」だと思われます。

エアコンのリモコンに「カラッと除湿」や「さらっと除湿」というボタンがあれば、再熱除湿になります。除湿の機能が選べるエアコンもあり、「再熱除湿モード」や「ソフトクール除湿モード」など、除湿が選べるメーカーもあります。取扱説明書に詳しく書いてありますので、気になる方は確認してみてください。

これからエアコンを購入しようと検討している方は、除湿の種類などにも注意して選ぶとよいでしょう。

冷房と除湿のメリット、デメリット

冷房のメリットは、暑い室内の気温を下げて快適な温度にしてくれます。デメリットとしては、冷えすぎてしまうことが挙げられます。家庭では良いのですが、職場などでは、風が当たる人は冷えすぎてしまいますし、足元の冷えを感じる人も多くいます。

弱冷房除湿は、気温の高い日に使うと、あまり効果が得られません。あくまでも梅雨時などの蒸し暑い日に使える機能です。再熱除湿も気温が高い日には、室内の温度は下がりにくいです。湿度の高いときに快適に過ごすために使うか、寝るときに湿度を低くして快適さを得たいときに使う機能といえます。

気温の高い時にはエアコンを使い、梅雨時のムシムシした時には除湿を使うことが、快適に生活するためには必要といえます。

除湿の電気代が高いって本当?

電気代が一番安いのは、弱冷房除湿です。次が冷房で、電気代が一番かかるのは、再熱除湿です。とはいえ、冷房の温度を下げすぎると電気代は高くなります。あくまでも、26度~28度くらいの少し高めの温度設定での話です。再熱除湿は、一度冷やした空気を温め直すため、少し電気代が高くなります。ですが、体への負担が少ないため、あまり長時間は使用しないなど、必要な時に応じて使い分けることが大切です。

また、冷房の効率をあげるために、直射日光を部屋に入れないようにすることも電気代の節約になります。カーテンを引く、すだれを下げる、グリーンカーテンを作って日差しを遮るなど、エアコンだけに頼らないような工夫をすることも必要です。

エアコンと一緒に扇風機を活用し、高めの温度設定でも涼しく感じるようにしましょう。風が当たるのが苦手な人は、壁に向けて扇風機の風を当てるなどの工夫をしてください。

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