しつこいサビを楽々落とす! オススメのサビ取り方法はこちら

水道の蛇口や包丁、自転車など金属製品を使う上で逃れられないのがサビの存在です。見た目が悪くなってしまうだけでなく、サビが原因でボロボロに崩れて使えなくなることもあります。ここではサビが発生する原因や種類ごとの特徴について解説し、それぞれのサビ取り方法をご紹介していきます。また、サビ取りを行う上での注意点や予防方法についても学んでいきましょう。

 

サビってなに?

サビとは、金属が酸素や水などに触れることにより化学反応を起こして別の物質へと変化する現象(化合物)です。金属にサビが発生すると、表面が剥がれるなど見た目が悪くなるだけでなく、耐久性が落ちて破損しやすくなります。

最も一般的なサビは、鉄を赤や茶褐色に変化させる赤サビや銅や銅合金によく発生する青サビです。青サビはその色合いから緑青(ろくしょう)とも呼ばれています。

また、自然界に存在する時点で必ず発生する赤サビや青サビとは異なり、人の手によってしか発生しない黒サビもサビの一種です。黒サビは他の二種類のサビとは異なり、外界からの干渉を断って金属の劣化を防止する役割を担います。主に鉄に用いられ、高温に熱したりメッキを施して酸化膜を形成することで黒サビが発生します。

サビができる原因

鉄は人工的に作られたものであり、元々は鉄鉱石として自然界に存在していたものを人間が加工して生み出している物質です。高温に熱せられた製鉄用の溶鉱炉・高炉にて、鉄鉱石が炭素によって鉄へと還元されてできます。

こうして人工的に作られた鉄は極めて不安定な状態であり、自然界に存在している限り本来の姿へと戻ろうとします。金属が自ら酸素や水分を取り込む酸化還元反応を起こすと腐食した状態、つまりサビが発生するのです。酸素や水以外にも、海水に含まれる塩化物イオンも腐食の原因となります。

また、塩化物イオンは海水だけでなく、汗や血液などの人間の体液にも含まれているため、人が金属に触れること自体も腐食の原因の一部です。

サビ取りに必要なもの

金属を劣化させる赤サビを取るために必要なものは、ワイヤーブラシ専用のサビ取り剤です。赤サビ自体は金属の表面に付着しているだけの別の物質であるため、研磨や浮かせて削り取るのが最も効果的となります。

もし、この2つの用具で落ちない場合は重曹を使ったサビ取り方法も有効です。銅や銅合金に発生した青サビを取るには、サビ取り剤の他にお酢も効き目があります。赤サビと同様に重曹も有効ですから、青サビが重度の場合は調達しておくと良いでしょう。

  • ただし、楽器などに発生した青サビに関しては楽器にダメージを与える恐れがあるため、専用のサビ取り剤を使用します。ちなみに黒サビは鉄を浸食から守る役割を果たすため、除去する必要はありません。

 

サビの落とし方

  1. 軽微な赤サビであれば、金属製のワイヤーブラシでこするだけで削り落とせます。ワイヤーブラシで落ちない頑固な赤サビは、サビ取り剤を柔らかい布に含ませて磨き込みましょう。
  2. サビを落とし終わって、綺麗な布で拭けば完了です。

一方、軽い青サビの対処には、お酢の浸け置きが有効となります。

  • お酢と塩が1:1の割合となるように混ぜ込んだ液体に青サビのついたものを浸けこんで、サビが落ちたら取り出して水洗いをするだけです。
  • サイズが大きくて浸け置きが不可能なものに関しては、重曹と水を2:1の割合で混ぜたペースト状のものを塗り込みます。

赤サビも同様にペースト状の重曹を使用できるため、覚えておきましょう。水道の蛇口の青サビは専用の酸性洗剤を塗り込んで10分放置したのち、少し硬めのスポンジで落とします。

サビ取りの注意点

赤サビ取りに用いるワイヤーブラシは、その素材によって用途が変わるため注意が必要です。

  • ステンレスや真鍮製のワイヤーブラシは硬いため、フェンスや自転車のフレーム部分など頑丈な金属品に使います。
  • 一方、窓のサッシなど傷がつきやすい素材に対しては、柔らかいナイロン製のワイヤーブラシを用いましょう。

青サビに用いるお酢や専用のサビ取り溶剤に関しては、浸ける時間に注意が必要です。浸ける時間が短いとサビが取れず、反対に長く浸けすぎると溶剤の力で金属を傷めてしまうからです。サビ取り剤を使う時は説明書に従えば問題ありませんが、お酢と塩の溶剤に浸け置きする時はサビの状態をよく観察しておきましょう。

また、リン酸やシュウ酸が含まれるサビ取り剤は効果が非常に高いですが、強い酸性液であるため皮膚や目に入ると危険です。使用時はマスクやゴーグル、ゴム手袋を必ず装着しましょう。

サビの予防法

サビの原因である酸素や水分に触れさせないために、研磨やサビ取りが終わったものにサビ止め剤を吹き付けておきましょう。雨の日は自転車を玄関に入れたり、乾燥剤を入れたハードケースにカメラを収納するなど、湿気や酸素が少ない環境で金属製品を保管することも大切です。

また、人体の皮膚にも塩化物イオンが含まれているため、楽器や精密機器に触れた後はクロスでしっかりと拭き取れば未然に防げます。水道の蛇口のまわりは湿気が多くサビができやすい環境であるため、こまめに清掃したり水分を拭き取っておきましょう。

家庭内でも特にサビが発生しやすいお風呂場は、浴槽の素材そのものが錆びることに加えて、放置しがちなヘアピンやカミソリの刃に発生したサビをもらうこともあります。お風呂を使っていない時は窓を開けたり、換気扇を回して乾燥させるようにし、ヘアピンなどの金属製品は放置しないことが重要です。

 

 

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