
本記事では、エアコンのドレンホース掃除(クリーニング)について「自分でやる場合」「プロがやる場合」のやり方等の比較に焦点を当てて解説し、その差が理解できるようにしています。
本記事の内容を簡単にまとめると以下のようになります。
- エアコンが水漏れしなくなる!
- カビを防ぐので悪臭・健康被害をなくせる!
通常はドレンホースの出口付近に溜まった汚れを綺麗にし、水が通りやすいようにしておく。
詰まった時は掃除機、専用ポンプ(サクションポンプ)を使用する。
かかる時間:10~15分
頻度:1年に1度がおすすめ
詰まりを取るだけでなく、薬剤を流し込んで内側からピカピカにできる!
以下の記事では、エアコンクリーニングのやり方全般について、総合的にまとめています。
目次
1. ドレンホース掃除 「自分でやるV.S.プロがやる」 比較
エアコンのドレンホース掃除は基本的に、
出口付近の汚れを落としておき、1年に1度プロにお願いするのがおすすめです!
しかしここでは、どうしても自分でやりたいという方に向けて、「自分で」掃除するやり方についても解説しています。

ドレンホースは、室外機の下などに顔を出している、ジャバラ状の細いホースです。
エアコンを運転し、空気を暖めたり冷やしたりしていると、結露が発生してエアコン内部の熱交換器やファンに多くの水滴が付着します。
この水滴は風の勢いや重力によって背面や下部に移動していき、 室外へと繋がっているドレンホースを通じて外へ排出されます。
- エアコンが水漏れしなくなる!
- カビを防ぐので悪臭・健康被害をなくせる!
ドレンホース掃除 「自分でやるV.S.プロがやる」比較
「自分でやる」と「プロでやる」それぞれの詳細を表にまとめました。
自分でやる | |
---|---|
かかる時間 | 10~15分 |
かかる費用 | 専用ポンプ:1,000円~2,000円前後 |
おすすめ頻度 | 1年に1度 |
掃除の手順 |
|
プロがやる | |
かかる時間 | 5~10分 |
かかる費用 | 相場:2,000円~3,000円 |
おすすめ頻度 | 1年に1度 |
掃除の手順 |
|
以下の章でそれぞれの詳細を説明いたします。
2. 「自分でやる」ドレンホース掃除のやり方
自分でドレンホース掃除の中身までやるのは、難易度が高めです。
とても大変なので、目に見える部分の掃除に留めておくことが妥当です。
詰まった時は、専用ポンプ(サクションポンプ)を使用します。
かかる時間目安 | 10~15分 |
---|---|
かかる費用 | 専用ポンプ:1,000円~2,000円前後 |
必要な頻度 | 1年に1度 |
ドレンホースの中身の掃除は、1年に1度やっておくと安心です。
ドレンホースの「劣化」や「たるみ」も水漏れの原因になりますので、掃除の際にチェックしておくとよいでしょう。
今回は専用ポンプ(サクションポンプ)を使ったゴミの取り方を解説します。
あくまでゴミを取る・つまりを解消するだけになりますので、中身まで綺麗にするにはプロにお願いするか、「ドレンクリーナー」といった名称で市販されている、電動・全自動のポンプを用いる必要があります。
「自分でやる」ドレンクリーナー掃除の手順
【手順1】
ドレンホースの出口付近に溜まった汚れを、割り箸や古い歯ブラシなどでかき出す

ポイントこの時点で、できる限り目に見える部分のゴミを取っておきます。
【手順2】
エアコンの吹き出し口をタオルで覆う

ポイント水が落ちてくる可能性があるので、タオル等で覆っておいたほうが安心です。
【手順3】
ポンプの口をドレンホースの口にピッタリ入れ込み、ハンドル部分を4~5回引く

ポイント作業中にポンプの口がホースから外れてしまわないよう、接合部分を手のひらで包み込むように掴んでおきましょう。
ポンプは押してしまうと故障の原因にもなってしまうので、必ず「引く」だけにします。
【手順4】
ポンプをドレンホースから外し、ポンプの先を地面やバケツなどに向けてからハンドル部分をゆっくり押し込み、ゴミや汚水を排出する

ポイントゴミを捨ても問題ない場所で押し込みます。
日頃できることは、室外機やその周りの掃除です。
エアコン内部からの洗浄は自分ではできないと考えたほうがよいでしょう。
以下の記事で、エアコンクリーニングを自分でやるには何をしたらよいのかを1から解説しています。
3. 「プロがやる」ドレンホース掃除のやり方
プロはドレンホースが詰まっていないか、すぐに確認することが出来ます。
ドレンホースは経年劣化で脆くなっている可能性もあり、掃除をしていてトラブルに見舞われる可能性もあります。プロに掃除をお願いするのが賢明です。
かかる時間目安 | 5~10分 |
---|---|
かかる費用 | 相場:2,000円~3,000円 |
必要な頻度 | 1年に1度 |
プロは基本的にはドレンホースクリーナーを使います。流れは「自分でやる」と同じです。
「プロがやる」ドレンクリーナー掃除の手順
【手順1】
ドレンホースの出口付近に溜まった汚れをかき出す

プロはここが違うしっかりブラシなどを使って落とします。
この時点で、目に見える部分のゴミをできる限り取っておきます。
【手順2】
エアコン本体の周りを養生する

プロはここが違うエアコン周りを養生して、周りを汚さないようにします。
エアコンから水が落ちてくる可能性があるので、特に下の部分をしっかり保護します。
【手順3】
クリーナーの口をドレンホースの口にピッタリ入れ込み、ハンドル部分を引く

プロはここが違う力の入れ具合を知っているので、余計に引きすぎたりしないのでゴミが取れやすい。
ドレンホースの状態を見ながら、持参したクリーナーでゴミを吸い取ります。
【手順4】
ポンプをドレンホースから外し、ポンプの先を地面やバケツなどに向けてからハンドル部分をゆっくり押し込み、ゴミや汚水を排出する

プロはここが違うゴミは持ち帰り処分する
さらに、プロはこんなことも可能です。
エアコンからドレンホースへ溶剤を注入し、エアコンに溶剤を吹き付けた後、高圧洗浄で汚れを除去し、洗い流す。
内部までピカピカにできるのがプロです。
こちらは数年に1度お願いするとよいでしょう。
以下の記事で、エアコンクリーニングをプロがやる手順を1から解説しています。
4.【結論】「自分でやる」と「プロがやる」どちらがよい?
エアコンのドレンホース掃除、詰まり取りは自分でも道具を使えばできますが、結論としては
出口付近の汚れを落としておき、1年に1度プロにお願いするのがおすすめです!
自分でやる際に気を付けたい点と、プロならどうなるかを以下の表にまとめています。
自分でやる場合 | プロに任せる場合 |
---|---|
水漏れ対策 | |
エアコンをタオルできちんと覆っておかないと、水が出たときに漏れてしまう。 | きちんと養生するので、地面が濡れることはない。 |
ポンプの扱い | |
市販の専用ポンプの扱いを間違えると、逆流させてしまい故障の原因にもなる。 | クリーナーの扱いに慣れているため、スムーズに作業を終えられる。 |
ドレンホース掃除は目に見える部分を半年に1度行い、詰まりがあればポンプを使いますがプロに定期的に頼んでいればその心配も少なくなります。
プロに頼むとホースの傷みから見てもらえるので、経年劣化が気になるエアコンも、修理に出すべきなのかもわかります。1度お願いしてみるとよいでしょう。
【番外編】ドレンホースを詰まらせないためにできること
ドレンホースを掃除するのは難しいため、どれだけドレンホースに汚れをためないかがポイントになります。
以下の3つの対策で、汚れが溜まる事を防ぐことが可能です。
ドレンホースの入り口を「防虫キャップ」や「逆流防止弁」で塞いでおくことで、ゴミが外部から入りにくくなります。ただし、塞いでおくことにより内部で発生したゴミが出ていかなくなりますので、定期的にキャップを外してゴミを掻き出すようにするとよいでしょう。
エアコンのフィルターは、エアコンへのホコリの侵入を防ぐ働きをしています。フィルターを綺麗にしておけば、エアコンの内部にホコリが溜まりにくくなるためドレンホースへゴミが溜まりにくくなります。
室外機が周辺にゴミが散らかっていると、ドレンホースにも入りやすくなります。室外機を含め周辺のゴミを定期的に取っておくと、ドレンホースも詰まりにくいです。
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