エアコンクリーニングとは?そもそも必要なのか?|メリット・効果&デメリットや「業者にまかせるべきか」等を解説

本記事は、「エアコンクリーニングとはどういうものなのか?」「そもそも必要なのか?」について知りたい方に向けて、エアコンクリーニングに関する基礎的な事項を広く解説しています。

エアコンクリーニングとは・・・

エアコンの外面だけでなく、内部に溜まったホコリやカビなどを取り除く掃除のことで、定期的に必要です!

【エアコンクリーニングのメリット(効果)・デメリット】
メリット デメリット
  • エアコンの効きが良くなる
  • エアコンが長持ちする
  • 空気の質が向上する
  • 時間がかかる
  • 費用がかかる
【エアコンクリーニングのタイプ別 作業内容と価格の違い】
簡易清掃
作業内容 フィルターや吹き出し口などの汚れを簡単に落とす掃除
価格帯(自分) 数千円(掃除用具や専用のスプレー代など)
価格帯(業者) 8,000円~20,000円台(分解洗浄のメニューに含まれていることが多い)
分解洗浄
作業内容 本体カバー、フィルターを取り外して内部まで高圧洗浄するクリーニング
価格帯(自分) 自分ではできない
価格帯(業者) 8,000円~20,000円台
完全分解洗浄
作業内容 内部パーツを完全に分解して本体カバー、フィルターを取り外して内部まで高圧洗浄するクリーニング
価格帯(自分) 自分ではできない
価格帯(業者) 25,000〜30,000円台後半

1.エアコンクリーニングは定期的に必要

エアコンクリーニングとは、

エアコン内部に溜まったホコリやカビなどを取り除く掃除のことです。
エアコンはクリーニングは定期的にする必要があります。

エアコンは長期間使用することで内部にホコリやカビなどが溜まり、そのままの状態で放置してしまうと、カビによるアレルギー症状を引き起こすなど、健康被害が懸念されます。

使用頻度にもよりますが年に1~2回クリーニングをすると良い状態を保てます。

<エアコン内部説明図>

2.エアコンクリーニングのメリット(効果)とデメリット

エアコンクリーニングのメリット・効果とデメリットをまとめると下表の通りです。

【エアコンクリーニングのメリット(効果)とデメリット】
メリット(効果) デメリット
  • エアコンの効きが良くなる
  • エアコンが長持ちする
  • エアコンから出る空気の質が向上する
  • 時間がかかる
  • 費用がかかる

それぞれ詳しく解説します。

2-1.エアコンクリーニングのメリット(効果)

エアコンクリーニングを行うメリット(効果)は下記3つです。

エアコンの効きが良くなる

エアコンは室内の空気を吸いこみ、冷やしたり暖めたりして吐き出すという仕組みです。
吸込み口のフィルターに汚れやホコリが溜まり、目詰まりがおこると、より多くの空気を吸い込まなければいけなくなり、効率が悪くなります。

エアコンクリーニングによって、フィルターをはじめ、内部に溜まった汚れや微細なホコリをきれいに除去すると、稼働効率の向上が期待できます。

エアコンが長持ちする

エアコン内部に汚れやホコリが溜まると、稼働効率の低下に加えて、温度を調整するのに大きな電力を要します。
つまり、エアコン自体に大きな負荷がかかり続けることになります。
長期間負荷をかけられ続ければ、エアコンの耐用年数も低下し、買い替えの時期が早まる可能性もあります。

エアコンクリーニングによって汚れやホコリをきれいに取り除くことで、エアコンの負荷を抑えられ、長持ちさせられるでしょう。

エアコンから出る空気の質が向上する

長期間クリーニングを行っていないエアコンは、汚れやホコリなどが温度調整の際、風に乗って放出されます。
クリーニングを行うことで、綺麗な風が吹き出し口から出るようになり、アレルギーや喘息の予防が期待できます。

エアコンクリーニングをしないと、これらのメリットを得られないと考えましょう。

2-2.エアコンクリーニングのデメリット

エアコンクリーニングのデメリットは下記2つです。

費用がかかる

自分で掃除を行う場合も、業者へ依頼する場合も、どちらも費用がかかります。

自分で行う場合、専用の洗剤やスプレーなどを購入するために、数千円は必要になるでしょう。

業者へ依頼する場合、8,000円〜20,000円台が相場と言われており、オプションメニューを加えると30,000円を超える場合もあります。

時間がかかる

エアコンクリーニングを自分でした場合と業者に依頼した場合を、以下の表にまとめました。

【自分でする場合と、業者がする場合にかかる時間】
自分 業者
作業時間 105〜125分 60〜180分

機種や汚れ具合にもよりますが、業者に依頼した場合でも最低1時間はかかります。

それでも業者の作業員は様々な現場で経験やスキルを培っており、作業をスムーズに行えるため、自分で行うよりも短時間で完了するケースが多いです。

時間の短縮を望む方は業者にお願いすべきでしょう。

3.エアコンクリーニング作業の内容を解説

エアコンクリーニングの主な作業内容は3種類に分けられます。
作業内容、価格帯をそれぞれまとめると下記の通りです。

【エアコンクリーニングのタイプ別 作業内容と価格の違い】
簡易清掃
作業内容 フィルターや吹き出し口などの汚れを簡単に落とす掃除
価格帯(自分) 数千円(掃除用具や専用のスプレー代など)
価格帯(業者) 8,000円~20,000円台(分解洗浄のメニューに含まれていることが多い)
分解洗浄
作業内容 本体カバー、フィルターを取り外して内部まで高圧洗浄するクリーニング
価格帯(自分) 自分ではできない
価格帯(業者) 8,000円~20,000円台
完全分解洗浄
作業内容 内部パーツを完全に分解して本体カバー、フィルターを取り外して内部まで高圧洗浄するクリーニング
価格帯(自分) 自分ではできない
価格帯(業者) 25,000〜30,000円台後半

それぞれの特徴を踏まえて、自分にあった清掃方法を選択しましょう。

3-1.簡易清掃

<こんな人におすすめ>

エアコンの設置から1年以内で、軽く掃除しておきたい人

<内容>

フィルターや吹き出し口などの汚れを簡単に落とす掃除

【簡易清掃の概要】
簡易清掃
作業内容
  • フィルターの清掃(水洗い、拭き掃除)
  • 本体や外装の拭き掃除
  • ルーパー(風向きを調整する羽)の拭き掃除
価格帯(自分) 数千円(掃除用具や専用のスプレー代など)
価格帯(業者) 8,000円~20,000円台(分解洗浄のメニューに含まれていることが多い)

簡易清掃は、比較的軽度の汚れを落とすために行われ、主に手の届く範囲の清掃のことです。
簡易清掃だけを行う業者は少なく、「分解洗浄」に含まれていることがほとんどです。

簡単な作業のため、専門的な知識がなくても手軽に行え、自分でやることも可能です。

3-2.分解洗浄

<こんな人におすすめ>

数年エアコンを使用しており、内部からのニオイが気になり始めた方

<内容>

本体カバー、フィルターを取り外して内部まで高圧洗浄するクリーニング

【分解洗浄の概要】
分解洗浄
作業内容
  • フィン(熱交換器)の洗浄
  • 送風ファンの洗浄
  • 本体カバー、フィルターの取り外し・洗浄
価格帯(自分) 自分ではできない
価格帯(業者) 8,000円~20,000円台

分解洗浄は、エアコンパーツを取り外し、日常のお手入れでは落としきれない汚れをしっかりと落とす洗浄作業です。

パーツの取外しを行うため、専門の知識やスキルが無ければ難しい洗浄方法です。

3-3.完全分解洗浄

<こんな人におすすめ>

長期間の使用からくる汚れやほこりなどで低下したエアコンの機能を回復させたい方

<内容>

内部パーツを完全に分解して本体カバー、フィルターを取り外して内部まで高圧洗浄するクリーニング

【完全分解洗浄の概要】
完全分解洗浄
作業内容
  • 分解洗浄の内容
  • ドレンパンの取り外し・洗浄
  • 送風ファンの取り外し・洗浄
価格帯(自分) 自分ではできない
価格帯(業者) 25,000〜30,000円台後半

完全分解洗浄は、分解洗浄よりも細かく内部パーツを分解する作業です。

業者によっては、エアコンを完全に取り外して、一度持ち帰って清掃する場合もあるため、サービスを注文する前に確認が必要です。

4.エアコンクリーニングのよくある疑問

エアコンクリーニングでよくある質問に回答します。

4-1.エアコンクリーニングは業者に頼むべきか?

内部までエアコンを綺麗にしたい場合は、分解洗浄が必要なので、業者に頼むべきです。

エアコンを自分で分解洗浄すると、エアコンを破損させてしまうリスクや水濡れによる漏電のリスクがあります。
自分で行う場合、「表面やフィルターのホコリを取る」程度の簡易清掃にとどめておくことがベストです。

業者にエアコンクリーニングを任せて、内部まで綺麗にして貰えば、エアコンの稼働効率が向上し、電気代の節約につながるため、結果的にかかる費用を安く抑えられます。

「自分で行うのは不安」「一度徹底的に掃除したい」と思われる方は、業者への依頼を検討してみてください。

4-2.お掃除機能付きエアコンでも必要?

お掃除機能付きエアコンのお掃除できる範囲は限定的なので、定期的なエアコンクリーニングは必要です。

4-3.賃貸物件でも必要?できる?

賃貸物件でもエアコンクリーニングを行う必要があり、可能です。

事前に以下の事を確認する必要があります。

  • クリーニングの費用はどちらが払うのか
  • クリーニング業者に指定はあるのか

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