エアコン「カビ・汚れ」の赤ちゃんへの悪影響とエアコンを上手に使うコツ

本記事は、エアコンに関するトラブルの中でも、赤ちゃんのいる家庭でのエアコン使用におけるよくある心配事の一つ、「エアコンのカビ・汚れが及ぼす赤ちゃんへの影響」を解説、対処法を紹介しているページです。

1.エアコンの「カビ・汚れ」がもたらす赤ちゃんへの悪影響

エアコン内部にたまったカビやホコリは、赤ちゃんの健康に悪影響を及ぼすおそれがあります。

<図 エアコンのカビや汚れによる悪影響>

赤ちゃんは免疫機能がまだ発達途中のためウイルスや細菌への抵抗力が弱く、エアコンのカビや汚れが原因で感染症やアレルギーを引き起こすリスクが高まります。

<図 エアコンのカビが赤ちゃんに与える影響の現れ方>

エアコンにカビや汚れが付着している状態で運転すると、室内にカビの胞子などが拡散されます。
皮膚に触れたり、吸いこんだりすると以下のような悪影響があります。

  • アレルギー症状を引き起こす恐れがある
  • 呼吸器疾患を発症する恐れがある

赤ちゃんは免疫力が低く、安定してくるのは6歳ごろと言われています。
エアコンのカビや汚れと言えど、免疫力の弱い赤ちゃんには、健康に悪影響が出る恐れがあるため、注意が必要です。

2.エアコン内部のカビを防ぐコツ4つ

エアコン内部のカビを防ぐコツとしては、主に下記の4つがあります。

3.エアコン内部のカビの掃除方法

エアコン内部でも特にカビが発生しやすい部分について、「自分で掃除する場合」と「プロに依頼する場合」の方法や違いをわかりやすくご紹介します。
なお、「プロに依頼する場合」の費用相場は「約1万〜1.5万円」で、ドレンパン部分以外は基本料金内に含まれていることが多いです。

【カビのお掃除方法】
吹き出し口
自分でやる プロに依頼する
かかる時間 15分 10~15分
カビ
掃除方法
手の届く範囲を拭く カバーを外してから洗浄
かかる
お金と道具
0円 基本料金内で対応
フィン
自分でやる プロに依頼する
かかる時間 30分 20~30分
カビ
掃除方法
洗浄スプレーを1缶使い切って洗浄 高圧洗浄機で洗浄&すすぎ
かかる
お金と道具
スプレー 基本料金内で対応
ドレンパン
自分でやる プロに依頼する
かかる時間 100分~ 60~150分
カビ
掃除方法
分解した後、洗浄を行うが素人には難易度が高い 分解した後、洗浄
かかる
お金と道具
洗剤 オプションとなることが多い
(5,000~8,000円)
ファン
自分でやる プロに依頼する
かかる時間 30分~ 20~30分
カビ
掃除方法
ノズル付きスプレーのほうが楽にできる 高圧洗浄機で洗浄&すすぎ
かかる
お金と道具
洗剤、スプレー 基本料金内で対応

エアコンを安心して使用するためには、定期的な掃除が必要ですが、自分でやるには範囲に限界があります。
また、赤ちゃんがいるとまとまった時間を捻出するのも難しいでしょう。

そうしたときは、プロのエアコンクリーニングの利用がおすすめです。

4.赤ちゃんがいる部屋でエアコンを適切に使うためのコツ

最後に赤ちゃんが快適に過ごすための、適切なエアコンの使い方のコツを解説します。

4-1.適正設定温度は夏場25~28℃、冬場20℃前後

エアコンの設定温度は、外の気温との差を5℃以内におさえるのがコツです。

<理由>
  • 赤ちゃんの体温調節機能は未熟だから

特に低月齢の赤ちゃんは体温調節機能が未熟で、室温(環境)の影響を受けやすい状態です。
熱がこもってしまったり、低体温になってしまったりする恐れもあるので、「適温」を心がけます。

ただし、人によって「適温」と感じる温度設定は異なります。赤ちゃんの様子を見て調節するとよいでしょう。

4-2.赤ちゃんに直接風を当てない

赤ちゃんにエアコンの風が直接当たらないようにしましょう。

<理由>
  • エアコンの風による温度変化の影響が強くなるから
  • 風によって肌の水分を奪われるから

エアコンは部屋全体の気温を快適に保つために、暖かい風や冷たい風を送ります。その風に直接当たるところは室温よりも高かったり低かったりするため、体温調節が苦手な赤ちゃんに悪影響を及ぼすでしょう。

また、大人の表皮の半分ほどの厚さしかない赤ちゃんは、外部刺激が苦手です。
風にあたることで皮膚が乾燥してトラブルの原因になることもあります。

4-3.湿度は50%前後に保つ

部屋の湿度は、50%前後を目安に保ちましょう。

<理由>
  • エアコンの暖房時は特に、室内は乾燥しやすいから

エアコンは暖房時、湿度が低くなりやすく乾燥しがちです。
赤ちゃんは表皮が大人より薄いため、乾燥による皮膚トラブルを起こしやすくなります。

エアコンの加湿機能を利用したり、加湿器を活用したりして、快適な湿度を保つようにしましょう。

4-4.カビが生えないよう定期的に掃除をする

カビを防ぐために、エアコンは定期的にお掃除しましょう。

<理由>
  • エアコン内部はカビが発生しやすく、風によって運ばれると健康に悪影響が懸念されるから

エアコン内部は溜まったホコリや汚れを温床としてカビが発生しやすい環境です。
放置し続けると、カビが大繁殖して空気中にまき散らす可能性が高まります。

そのため、自分では月1~2回、プロのエアコンクリーニングを年に2回程度実施しておくと安心です。

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